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よみがえる不朽の名作 土門拳の「古寺巡礼」
(FUJIFILM SQUARE)
(2013/5/30 13:33)
「ほぼ35年、ぼくは人生の過半を、カメラを背負って古寺を巡ってきた」と土門拳は写真集『古寺巡礼』の第五集に記しています。報道写真家として優れたドキュメントを残した彼が、もっとも長く、生涯を通じて撮影に執念を燃やしたのが古寺巡礼でした。
『古寺巡礼』第一集が刊行されたのは1963年。定価2万3000円、桐箱入りの超豪華本でした。
収載されている作品は、学者の歴史的な位置づけではなく、「すべて、ぼくの好きなものであり、ぼくが睨んで、ハッと胸打たれたものばかり」です。
本展は『古寺巡礼』発刊50年を記念し、土門美学の結晶を厳選して構成いたしました。仏教伝来の地・飛鳥から、法隆寺、神護寺など奈良・京都の古寺や中尊寺から臼杵の石仏まで、全国の古寺を巡って撮り下ろした写真は、今なお見る者の心をとらえて放しません。誰でも簡単に写真が撮れるようになった現代に、全身全霊を込めて被写体に対峙し、「日本文化の美しさと力強さ」を記録しようとした写真家の強いまなざしを感じとっていただきたいと思います。
(写真展情報より)
6月22日14時から藤森武氏によるトークショー「師・土門拳の古寺巡礼を語る」を行なう。参加無料、予約制で定員150名。フジフイルムスクエアの受付もしくは電話で申し込む。
第一部「古寺巡礼」-仏教文化の開花-飛鳥~平安前期
- 会場:FUJIFILM SQUARE内 富士フイルムフォトサロン
- 住所:東京都港区赤坂9-7-3
- 開催日:2013年6月14日(金)~2013年6月27日(木)
- 時間:10時~19時
- 休館:会期中無休
第二部「古寺巡礼」-浄土と禅宗世界への憧れ-平安後期から桃山
- 会場:FUJIFILM SQUARE内 富士フイルムフォトサロン
- 住所:東京都港区赤坂9-7-3
- 開催日:2013年6月28日(金)~2013年7月10日(水)
- 時間:10時~19時
- 休館:会期中無休