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ソニー、Eマウントエントリーモデル「NEX-3N」

ズームレバーを本体に搭載。オートフレーミングを強化

 ソニーは、エントリークラスのEマウントカメラ「NEX-3N」を3月8日に発売する。

 価格はオープン。店頭予想価格は、パワーズームレンズキットが6万円前後、ダブルズームレンズキットが8万5,000円前後の見込み。

 本体色はホワイト、ピンク、ブラック。

NEX-3Nパワーズームレンズキット(ホワイト)
NEX-3Nパワーズームレンズキット(ホワイト)
NEX-3Nパワーズームレンズキット(ブラック)

 パワーズームレンズキットにはE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSが付属。ダブルズームレンズキットにはPZ 16-50mmに加え、E 55-210mm F4.5-6.3 OSSが付属する。

NEX-3Nダブルズームレンズキット(ホワイト)
NEX-3Nダブルズームレンズキット(ピンク)
NEX-3Nダブルズームレンズキット(ブラック)

 「NEX-F3」(2012年6月)の後継モデル。シリーズ最廉価のエントリークラスという位置付けはそのままに、ボディデザインを一新。パワーズームレンズ(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)用のズームレバーを本体に備えるなどの機能アップを果たしている。

 新たに搭載されたズームレバーは、シャッターボタン同軸に装備。E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSのズーム制御を右手人差し指で行なえるようになった。これにより、自分撮りなどでの操作が容易になる。

 PZ 16-50mmの鏡筒に搭載されたズームレバー、およびズームリング(MF時はフォーカスリングも兼用)でのズーム操作も従来通り行なえる。

 その他の新機能としては、オートフレーミングが強化されたことが挙げられる。従来は人物1人のポートレート写真に対応していたが、NEX-3Nでは人物2人を認識してトリミングするようになる。

 また、花などのマクロ撮影においても自動でトリミングが働く他、動いている被写体を追尾してトリミングするオート追尾フレーミングも可能になった。オート追尾フレーミングでは構図のセオリーにのっとり、被写体の進行方向に空きを自動的に作るという。

 外観ではグリップが薄くなり、メモリーカードスロットが左手側に移動しているのが目につく。グリップは、爪の長い女性でも持ちやすいように設計したという。

 バッテリーは従来通りNP-FW50を採用。USB充電にも引き続き対応する。撮影可能枚数は、NEX-F3の約470枚から約480枚へと少し増えた。

 その他の主な装備はNEX-F3を踏襲する。

 撮像素子は有効約1,610万画素CMOSセンサー。APS-Cサイズ(23.5×15.6mm)となっている。

 最高感度はISO1600相当(静止画)、ISO3200(静止画オート、動画時)。

 3型ワイド液晶モニターは180度までチルト可能。引き続き自分撮りに対応する。画素数は約46万。タッチパネルには非対応。

 最高シャッター速度は1/4,000秒。連続撮影速度は最高約4コマ/秒。

 記録メディアには、SDXC/SDHC/SDメモリーカード、メモリースティックXC-HGデュオ/PRO-HGデュオ/PROデュオが使用できる。

 レンズマウント直上に、GN6のポップアップストロボを装備。上位モデルのNEX-5Rなどと異なり、EVFなどを取り付け可能なスマートアクセサリーターミナル、またはスマートアクセサリーターミナル2は非搭載となっている(NEX-F3には搭載されていた)。

 動画はAVCHD(60i、24Mbps対応)、またはMP4で記録できる。HDMI出力はトリルミナスカラーに対応した。

 外径寸法は約109.9×62×34.6mm。質量は約269g(バッテリー、メモリースティックPROデュオ含む)。

 ボディケース「LCS-EB32」も3月8日に発売。価格は4,200円。ケースを装着したまま三脚に取り付けられる。

ボディケース「LCS-EB32」装着例

 また、本体搭載の「マルチ端子」に対応したリモートコマンダー「RM-VPR1」も用意される。発売は5月。価格は6,825円。

 マルチ端子はmicroUSB端子と兼用のインターフェイス。NEX-3Nの他に、ハンディカムの「HDR-PJ790V」「HDR-PJ630V」などに搭載されている。

 ズーム、シャッターロックなどをリモート操作可能。リモート端子用のケーブルも付属しているので、従来のAマウントカメラでも使用できる。

リモートコマンダー「RM-VPR1」

【2013年3月25日】記事初出時の「動画はAVCHD(60p、28Mbps対応)」との誤記を「AVCHD(60i、24Mbps対応)」に改めました。

(本誌:折本幸治)