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オリンパス、GPS/気圧センサーなど搭載した“フィールドログカメラ”

スマホアプリで超広角映像とフィールドログを連動表示

オリンパスは、フィールドカメラ「OLYMPUS STYLUS TG-Tracker」を6月下旬に発売する。店頭予想価格は税別4万5,000円前後の見込み。カラーはグリーンとブラック。連携アプリ「OI.Track ver2.0」(iOS/Android用)を用意する。

防水・耐衝撃といったタフ性能を持つコンパクトデジタルカメラ「STYLUS TG Tough」シリーズを受け継ぐ、超広角レンズを搭載したムービーカメラ。本体内にGPS、気圧、温度、方位、加速度の5つのセンサーからなる「フィールドセンサーシステム」を搭載し、スマートフォンにWi-Fi転送した記録映像とフィールドセンサーのトラッキングデータを同時に見られるのが特徴。

ブラック
再生イメージ

TG-Trackerは、本体底部に取り付けるハンドグリップを同梱。撮影者の体やバックパックに固定しておくというより、手持ちで様々なアングルから狙って撮ることを想定しているという。可倒式の液晶モニターは被写体側には向かないものの、グリップに備わる自撮りミラーでフレーミングできる。

レンズの対角線画角は204度。動画の電子式手ブレ補正をオンにすると161度になるという。水中ではレンズ前のプロテクターを水中用に取り換える必要があり、その場合は手ブレ補正オフで画角94度になる。

水中用のプロテクター装着例

本体は防水30m、耐荷重100kgf、耐低温-10度、耐落下衝撃2.1mのタフ性能。加速度センサーは動画の手ブレ補正に活用するほか、一定の重力加速度を検知すると動画をチャプター分割し、編集点とする機能もある。OKボタンでの手動チャプター分割や、OI.Trackアプリでの撮影後のチャプター分割も可能。

撮像素子は1/2.3型720万画素の裏面照射型CMOSセンサー。動画は最大4K/30p、静止画は最大800万画素で記録できる(どちらも画素補間込み)。感度はISO100-1600。動画は電子式の5軸手ブレ補正を利用可能。音声はリニアPCMでステレオ記録される。

バッテリーをフル充電すると、4K記録で約90分、フルHDで約95分の撮影が可能。microUSB端子からバッテリーを充電できるほか、給電しながらの撮影もできる。また、撮影はせずログ記録だけを行うLOGモードも搭載している。

レンズ上部には、被写体側に向いたヘッドライトを搭載。電源オフ時にINFO長押しでライトだけ点灯できる。ドローン等に上下逆さにカメラを取り付ける場合は、映像の上下とともにマイクの左右チャンネルも反転して記録できるという。

液晶モニターは1.5型。記録メディアはmicroSDXC/SDHC/SDカード。UHS-Iに対応する。

外形寸法は35×56.5×93.2mm。重量は約180g(バッテリー、メディア込み)。

別売で、グリップを付けたまま使える「トラッキングホルダーCSCH-125」を用意。税別希望小売価格は4,000円。GPSアンテナ部分が開口している。

トラッキングホルダーCSCH-125

(本誌:鈴木誠)