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【CP+2016】カールツァイス、大迫力の「Otus 1.4/28」を展示

スマホ用アタッチメントレンズの参考出品も

カールツァイスのブースでは、超弩級の高性能レンズOtus(オータス)シリーズ3本目となる「Otus 1.4/28」(税別62万9,000円。3月24日発売)を体験可能。同じく一眼レフ用のレンズシリーズMilvus(ミルバス)の各モデルとともに、デモ用の実機を揃えている。

Otus 1.4/28(左)と、Milvus 1.4/50(右)

Otusはシリーズ1本目の55mm F1.4から破格の値段とサイズ感で我々を驚かせたが、28mm F1.4はフィルター径が95mmにまで大きくなり、レンズキャップを外すのは釜飯のフタを開けるような心地だった。最高性能のためにはこれほどの大きさをもいとわないのがツァイス流だ。

6K記録できるREDのビデオカメラにOtus 1.4/28を装着していた
Milvusシリーズ(右上6本)。既存レンズから基本構成を継承するモデルもあるが、一貫してデジタルに最適化したのが特徴だ

最新ツァイスの中で、どちらかというとクラシックな佇まいなのが「Loxia」(ロキシア)シリーズだ。ソニーEマウント用のMFレンズで、電子接点を用いたカメラ連動による利便性と、MF撮影による楽しみを両立させている。

ブースには1月発売の新顔「Loxia 2.8/21」も用意。これで3本になったLoxiaシリーズは、いまのところ3本ともフィルター径が52mmで揃っている。

Loxia 2.8/21

参考出品のアイテムでは、1月のCESに出ていて一部で話題になっていた“ツァイスのスマホ用レンズ”があった。正確には「ExoLens with optics with ZEISS」と記されており、ツァイスの光学系を採用したスマートフォン用のコンバージョンレンズだ。

ExoLens with optics with ZEISS

何より、Touitに始まりOtusで知られた最新のツァイスレンズの鏡筒デザインにのっとったスタイリングが見逃せない。前からの眺めには、しっかりT*コーティングのマークが入っている。

Otusなど現行ツァイスレンズを連想するスタイリング
ツァイスのコンバーターといえばMutar(ムター)。二眼レフのレンズ前に取り付けて焦点距離を変えるローライ・ムターを思い出させる…という余計なことを書きたくなる“おじさんホイホイ”的な名前

非球面レンズまで用いた本格的な光学系のようで、ノベルティにできるような価格ではないというが、このスタイリングだけでもカメラファンには大変喜ばれるアイテムだと思う。まだ日本では発売時期や価格も決まっていないとのことではあるが、楽しみだ。

(本誌:鈴木誠)