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【CP+2016】フォクトレンダーの超広角レンズ「HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6」が試写可能

VMマウント、Eマウントともに5月発売が決定

コシナのブースから、フォクトレンダーの新製品や参考出品アイテムについてお伝えする。

HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Asphericalを始めとする超広角レンズは、海外で2015年に発表済み。日本における発売予定が明らかになった。10mmという超広角でも、VMマウント(ライカMマウント互換)/Eマウント用ともにデジタル対応の光学設計で色被りの心配はない。12mmのウルトラワイドヘリアーも15mm同様にIII型となり、デジタル対応の光学設計になったのが嬉しい。II型より径が太くなり、ピントリングの指掛けがなくなったのも15mm同様。

VMレンズの「HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical」(税別13万5,000円、5月発売)と、参考出品の「ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III」(8月発売予定)

Eマウント用の特徴は、電子接点を持ち、Exif記録や、ピントリング操作でのライブビュー自動拡大などを利用可能な点。Eマウント機のレンズ補正にも対応する。

また、製品版ではEマウント用のみ絞りリングが通常のフォクトレンダーレンズと逆方向になるという。35mm F1.4 ZAなどのソニーFEレンズに合わせたのかもしれない。

ソニーEマウント用の「HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical」(税別15万5,000円、5月発売)、参考出品の「ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III」(8月発売予定)、「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F5.6 Aspherical III」(税別11万5,000円、4月発売)
Eマウントレンズは電子接点を装備

VMレンズとソニーEマウント用レンズの光学的な違いは、ライカMデジタルとソニーEマウント機のそれぞれのイメージセンサーに最適化している点だという。それぞれCMOSセンサー前のカバーガラスの厚みが異なるため、周辺部で画質にわずかな影響が出ることを意識しているのだろう。

新しい10mmと15mmはVM/Eともにカウンターで試せる

参考出品の「WIDE VIEW FINDER」は、超広角レンズに対応する実像式のビューファインダー。VMレンズに10mmの超広角レンズが登場したものの、レンジファインダーカメラ用に対応するビューファインダーがないことから、発売を検討しているという。

参考出品の「WIDE VIEW FINDER」。写真では10mm用アタッチメントが付いており、右上は左から同15mm、12mm用

ユニバーサルファインダーでもズームファインダーでもなく、先端部のネジ式アタッチメントレンズを交換して画角を変更する。ターレット式も検討したが、10mmまで対応するような超広角用は難しく、この形に落ち着いたという。

バーチャルドレスアップを楽しめるiOSアプリ「COSINA AR」のデモ
切り抜き済みのARマーカーが配布されている。あとは手持ちのレンズキャップなどに貼るだけ
コシナブース毎年の魅力として、全てのレンズ断面が見放題だ

(本誌:鈴木誠)