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HARUKI写真展「Automoviles Americanos - Cuba Cuba Cuba -」

(Bright Photo Salon)

この夏、ボクはカリブ海に浮かぶ楽園の社会主義国、キューバへ10年ぶりに向かった。

20世紀半ばに勃発したキューバ革命によってアメリカとキューバの国交が断絶される以前、アメリカ大陸やヨーロッパからこの島国キューバへ輸入されて走っていた1930、40年代〜1960年初頭くらいまでのアメリカ製を中心としたクルマたち。それらが今でもたくさん残っており、ドライバー自らによって修理を繰り返しながら人々の足として現役で乗り続けられている。そのうちの程度の良いクルマは当時は存在していなかったアルミホイールとピカピカな塗装を身に纏い、新車のように鮮やかに生まれ変わり観光客相手のタクシーとして利用されているものもある。半世紀以上も前のアメリカという国が最も豊かだった時代の象徴のひとつだったクルマたち。今となってはクラシックカーと呼ばれるくらい古いクルマたちだが、キューバという国家そのものが栄えていた一世紀以上も前に建てられた古いビルディングが建ち並ぶ歴史的な街並みを抜けていく様を眺めているとクルマたちが生ける亡霊として蘇って目の前に現れたかのような錯覚と共に、いつしかボクはタイムトラベラーとなりノスタルジーに包まれた旧き善き時代の過去の世界を旅している気分になっていた。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:Bright Photo Salon
  • ・住所:東京都中央区湊1-8-11ライジングビル4階
  • ・会期:2015年10月30日金曜日〜2015年11月12日木曜日
  • ・時間:平日12時〜20時、土日祝日10時〜18時
  • ・休館:月曜日
  • ・入場:無料

(本誌:折本幸治)