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キヤノン、1型センサー搭載小型モデル「PowerShot G9 X」

1/1.7型機並みのボディサイズ 十字コントローラーは省略

キヤノンは、1インチセンサーを搭載したレンズ一体型カメラ「PowerShot G9 X」を10月22日に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの販売価格は5万9,800円(税別)。

カラーバリエーションはブラックおよびシルバー。

PowerShot Gシリーズのうち、小型軽量ボディを特徴とする新しいラインの製品。これまでのGシリーズ購入者よりも若年層をターゲットとする。タッチパネルでの操作をメインとし、十字コントローラーを省略するなど、思い切ったユーザーインターフェイスを取り入れているのも特徴だ。同時発表の「PowerShot G5 X」と異なり、EVFは備えていない。

1型センサーを搭載しながらも、1/1.7型センサー搭載モデルとほぼ同等の小型軽量ボディを実現。例えば「PowerShot S120」(2013年9月発売)と比較すると、奥行きは1.8mm増えただけ。しかも幅と高さはそれぞれ2.2mm、1.1mm短くなっている。質量もS120より約8g少ない約209gだ(共にバッテリーとメモリーカードを含む)。

機種名PowerShot G9 XPowerShot G7 XPowerShot S120
センサーサイズ1型1型1/1.7型
外形寸法98×57.9×30.8mm103×60.4×40.4mm100.2×59×29mm
質量約209g約304g約217g

有効画素数は約2,020万。RAW記録にも対応する。

レンズは焦点距離28-84mm相当(35mm判換算)F2-4.9の光学3倍ズーム。マクロモードでの最短撮影距離は広角端5cm、望遠端50cm。

背面右手側には、録画、Q SET、MENU、INFO.の4ボタンのみが配置されている。十字コントローラーは見当たらないが、カーソル移動やタブ切り替えといった操作は、3型約104万ドットのタッチパネルで行う。主要機能をアイコン化して集めた画面も設けられる。

タッチパネルに加えて、レンズ部根元のコントローラーリングも活躍する。従来機同様にカスタマイズが可能で、任意のパラメーターを割り当てて調節できる。

同時発表のPowerShot G5 Xと共通する新機能として、オートNDフィルターの実装が上げられる。露出オーバーになる条件をカメラが自動で判断、NDフィルターで3段分の減光を行ってくれる。

G5 Xと同じくBulb撮影も可能だ。ただしリモートスイッチを接続できないので、スマートフォンアプリ「Camera Connect」のリモート撮影機能を利用することになる。Wi-Fi機能はNFCに対応し、Connect Station CS100への転送も可能。

その他、星空モードでは星空軌跡の途切れが改善するなどの進化が見られる。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。UHS-Iカードにも対応する。

専用アクセサリーとして、ブラック、またはブラウンの本革ボディケースを用意する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの販売価格は7,000円(税別)。

撮影可能枚数は約220枚。

(本誌:折本幸治)