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キヤノン、約1億2,000万画素の一眼レフカメラを試作

APS-HサイズのCMOSセンサー。EFレンズ対応

1.2億画素一眼レフカメラ(イメージ画像。以下同)

キヤノンは9月8日、有効約1億2,000万画素のCMOSセンサーを採用した静止画用の一眼レフカメラを開発していると発表した。

現行EOSシリーズのプラットフォームにキヤノン独自開発の高画素CMOSセンサーを搭載した一眼レフカメラ。すでに試作を行なっており、現状は製品化の予定がないものの、11月に行われる関係者向けのプライベートショー「Canon EXPO 2015 Tokyo」で試作機とプリントの展示を行なう予定という。

同社によると、採用する約1.2億画素のCMOSセンサーはAPS-Hサイズ相当(35mmフルサイズより小さく、APS-Cサイズ相当より大きい)で、EFレンズ合計96本のうち、APS-Cフォーマット向けのEF-SおよびEF-Mレンズを除いた60本に対応するという。

なお同社は、前回の「Canon EXPO Tokyo 2010」でAPS-Hサイズ・1億2,000万画素のCMOSセンサーを展示。今回はお馴染みのEOSらしいカメラボディに収まった姿が見られそうだ。

参考:2010年に展示された「1.2億画素CMOSセンサー」。編集部撮影

同社ニュースリリースでは、約1.2億画素の高画素撮影により「あたかも実物が目の前にあるような立体感あふれる質感・空気感・臨場感を再現することが可能です」としている。

そのほか、自社製スーパー35mm相当サイズのCMOSセンサーで8,192×4,320(有効約3,539万画素)/60fps・13STOPの記録が可能な「CINEMA EOS SYSTEM 8Kカメラ」、同社独自の画像処理技術を用いて高輝度・高コントラスト(HDR)・高色域表示を実現した「業務用8Kディスプレイ」も合わせて開発発表している。

CINEMA EOS SYSTEM 8Kカメラ
業務用8Kディスプレイ

(本誌:鈴木誠)