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ソニー、1型ポケットカメラ「サイバーショットRX100 IV」を国内発売

積層型CMOSで高速化。高解像度EVF、最高960fpsの動画撮影など

ソニーは、「サイバーショットRX100 IV」(DSC-RX100M4)を7月31日に発売する。店頭予想価格は税別12万円前後の見込み。

1型センサーと24-70mm相当F1.8-2.8の「ZEISSバリオ・ゾナーT*」ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラ。同時発表のRX10 IIと並び、デジタルカメラで初採用の積層型CMOSセンサーを採用した。より高速な信号処理を実現し、撮影間隔が短縮したほか、最高960fpsのハイフレームレート動画撮影が可能になった。

本体サイズはRX100 IIIと同じで、ポップアップ式のストロボとEVFを内蔵している点も同じ。EVFはRX100 IIIの144万ドットから約236万ドットに高解像度化した。

撮像素子は有効約2,010万画素の1型「Exmor RS」CMOSセンサー。感度設定範囲はISO125〜12800。マルチショットNRで最高ISO25600相当まで設定可能。3段分のNDフィルターも内蔵している。

積層型CMOSセンサーの採用により高速なデータ読み出しが可能となった

RX100シリーズは、初代でCMOSセンサー、RX100 IIおよびRX100 IIIで裏面照射型CMOSセンサーを採用し、RX100 IVで新たに積層型CMOSセンサーを採用する。

内蔵EVF
ストロボもポップアップしたところ
EVFのレンズ構成

撮影間隔の短縮と「ハイフレームレート撮影」。4K記録も

RX100 IVでは、起動時間や撮影タイムラグはRX100 IIIと同じだが、撮影間隔が0.6秒から0.45秒に短縮している。

新モードのハイフレームレート撮影は、音声なしのハイスピード撮影を行なえる機能。240fps/480fps/960fpsを選択でき、60p記録で4倍スローから、24p記録での40倍スローまで選べる。撮影にはClass 10以上のSDXCカードが必要。RECボタンを押す前を記録する「エンドトリガー」も選べる。

記録時間は、画質優先で約2秒(読み出し画素数は240fpsで1,824×1,026、480fpsで1,676×566、960fpsで1,136×384)、撮影時間優先で約4秒(240fpsで1,676×566、480fpsで1,136×384、960fpsで800×270)。

また、RX100シリーズで初めて4K動画記録に対応。最大5分の4K動画をカメラ単体で記録できる。同時発表の「RX10 II」では、最大29分までの記録が可能。

電子シャッターで最高1/32,000秒。Wi-Fi/NFCを継承

メカシャッターの利用可能範囲は30〜1/2,000秒。電子シャッターでは最高1/32,000秒まで設定できる。

従来比5倍という高速読み出しにより、電子シャッター撮影時のローリングシャッター歪みを抑えた「アンチディストーションシャッター」を謳う。

連写速度は最高約16コマ/秒(速度優先連続撮影時)、約5.5コマ/秒。

液晶モニターは3型約123万ドット。上に約180度、下に約45度のチルトが可能。

RX100 IIIに引き続き、Wi-Fi/NFC機能に対応。

対応記録メディアはSDXC/SDHC/SDカード(UHS-I対応)、メモリースティックデュオなど。Eye-Fiカードも利用できる。

バッテリーはNP-BX1。microUSB端子からの充電に対応する。撮影可能枚数は液晶モニターで約280枚、ファインダー使用時で約230枚。

外形寸法は101.6×58.1×41mm。重量はRX100 III比で8g増の約298g(バッテリー、記録メディア込み)、約271g(本体のみ)。

別売で「ソフトキャリングケースLCS-RXG」(税別1万3,000円)を用意する。本革素材で、RX100シリーズ全モデルに対応。ショルダーストラップを同梱する。

ソフトキャリングケースLCS-RXG
使用例

(本誌:鈴木誠)