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“プロ仕様”を意識した外観の「ライカM-P」が発売

ライカMをバッファ増量。細部をアップデート

 ライカカメラジャパンは、デジタルレンジファインダーカメラ「ライカM-P」(Typ 240)を9月に発売する。価格は税込105万8,400円。カラーはブラックペイントとシルバークロームの2色。ライカMは併売する。

 発売済みのライカMに対し、控えめさを追求したプロ仕様とするモデル。旧モデル「ライカM9」に対するアップデートバージョン「ライカM9-P」などと同様、前面の赤いライカロゴを省略し、トップカバーに筆記体ロゴを配するといった外観上の変更を含んでいる。

 トップカバーの刻印は、上面のライカクラシックロゴ(いわゆる筆記体ロゴ)のみ。前面の機種名および背面のメーカー名は刻印されていない。ライカMからの変更点としては、メーカー表記にウェッツラーの地名が加わり「LEICA CAMERA WETZLAR GERMANY」となっている。

 ライカカメラ社はライカM発売後に拠点をドイツのゾルムスからウェッツラーに移しており、以降の新製品にはWETZLARの文字が加わるとされていた。ライカファンにとって意味深い発祥の地であり、5月の新社屋オープン以降に登場したライカTやライカMモノクロームのシルバーカラーでは、すでに同様のメーカー刻印になっている。

 撮影に関わる仕様面では、バッファメモリーをライカMの1GBから2GBに増量。連続撮影枚数が増えている点を特徴とする。連写速度は3コマ/秒。

 本体前面には、ライカMで省略されたフレームセレクターが復活。レンズ交換前に画角イメージを把握するのを助ける。採光窓を持たないLED照明式のブライトフレームはそのままに、馴染みのあるディテールが戻った。

 液晶モニターは、3型92万ドットでライカMと同様。カバーガラスを強度と耐傷性に優れるというサファイアガラスに変更した。ライカMはコーニングのゴリラガラスを採用している。

 赤バッジの部分は、通常バッジ内に隠れているレンジファインダーの縦像を修正するものと見られるマイナスネジが表に出ている。ライカMの赤バッジがそうであったように、ネジも従来よりいくぶん大きいのが目を引く。

 なお、ライカM-PのブラックペイントはライカMと異なり、背面のサムダイヤルおよび十字キーとホットシューも黒で統一されている。

 そのほかCMOSセンサーやシャッター周りの基本スペックはライカMと同様。バッテリーも共通で同スペック。ハンドグリップなどのアクセサリーにも互換性がある。

 外形寸法と重量は約139×80×42mm、約680g(バッテリー込み)でライカMと同じ。Photoshop Lightroomのダウンロード権も従来通り付属する。

参考:ライカMのブラックペイント(左)とシルバークローム(右)

(本誌:鈴木誠)