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第36回世界の中古カメラ市レポート

500万円のフィッシュアイニッコールなどが出品

 2月19日から24日までの5日間、東京・銀座の松屋8階イベントスクエアにて「第36回世界の中古カメラ市」が開催されている。ここではその初日の様子をお伝えするとともに、会場で見つけたミラーレスカメラで楽しめそうなレンズなどを紹介したい。

「第36回世界の中古カメラ市」は2月24日月曜日まで東京・銀座松屋の8階イベントスクエアにて開催されている。営業時間は10時〜20時(最終日は5時30分閉場)。銀座界隈での撮影やギャラリー巡りも兼ねて訪れてみてはいかがだろうか。

 この中古カメラ市は、I.C.S.(Imported Camera Society=輸入カメラ協会)が主催する中古のカメラやレンズなど即売するフェア。今回は加盟する18のカメラショップのほか、アクセサリーメーカーのエツミや防湿庫のトーリハンなど合計23店が出店している。

 例年I.C.S.では、2月、5月、9月と年3回中古カメラ市を開催。2月はここ銀座松屋とする。イベント名の“第36回”というのは銀座での開催回数のことで、36年もの長きに渡り催されていることがわかる。ちなみに、5月は渋谷東急、9月は有楽町交通会館でこれまで開催している。

銀座松屋は銀座四丁目交差点からほど近いところにあり、地下鉄からのアクセスも便利。日曜日は銀座通りが歩行者天国になるので、家族サービスがてら中古カメラ市をのぞいてみてもよいだろう。

 I.C.S.代表の高井秀二氏(秀光社長)に今回の中古カメラ市の様子をうかがったところ、「初日から多くのカメラ愛好家が訪れており、初日午前中の売り上げは前年を大きく上回っている」とのこと。恒例となっている初日開店前の行列についても、「早朝の3時頃からデパート前に並びはじめ、開店30分前の9時半には180人ほどの行列に。そのため急遽、定刻よりも12分早い9時48分に開店した」という。

最新のニコンDfをはじめとするデジタル一眼レフが並ぶショーケース。ミラーレスカメラや高級コンパクトデジタルなどの中古も多数見受けられる。(新橋イチカメラ)

 今回の取材では、比較的客の入りが落ち着いたと思われる13時頃にお邪魔したが、それでも熱心なカメラ愛好家でイベント会場はたいへんな賑わい。ショーケースを見ている横から目ぼしいカメラやレンズが売れていく。

もちろん中古カメラ市では、フィルムカメラも多数取り扱っている。写真はローライフレックスで、ショーケースにずらりと並んだ姿は壮観。ライカやニコンも多数揃っている。

 35mmフルサイズのミラーレスカメラα7R/α7の登場で、オールドレンズもこれまで以上に楽しめるようになり、このような中古カメラ市に注目が集まっているのも賑わっている要因のひとつといえるだろう。

ずらりと並ぶレンズ群。お小遣い程度の予算で買えるものから、クルマ1台ほどのものまで、中古カメラ市では実に様々なレンズと出会える。

 また、これほど商品の集まる中古カメラ市は世界的に見ても少ないためか、中国や韓国、欧米などから買い付けにきている人の姿も多数見受けられた。心配になるのが、開催日後半の品揃えだ。

「22日の土曜日と最終日24日の月曜日には、特別奉仕品と掘り出し物を多数用意するので心配しないでほしい」と高井氏。さらに土曜日と日曜日には、特設会場に展示された商品に対し、専用の用紙に入札価格を記入して行なうサイレントオークションも開催されるので、「会期中は目が離せない」(同氏)とのことである。

 この週末、都心に出かけた折り中古カメラ市に立ち寄ってみるのはいかがだろうか? 欲しかったレンズやカメラにきっと出会えるはずだ。

リコーの同じレンズがいくつも並ぶショーケース。他のお店でも同じレンズが売られている場合も少なくなく、好みや予算から選べるのも中古カメラ市の魅力だ。

【注意】掲載した商品は、取材時のものです。すでに完売や予約済みになっている場合があることをご承知置きください。

破格の値を付けるフィッシュアイ ニッコール6mm F5.6。画角は220度を誇る。製造初年は1969年で、191本が製造されたという。このようになかなかお目にかかれないレンズが見られるのも中古カメラ市の楽しさ。(早田カメラ)
初期型(II型)のニッコール-H オート85mm F1.8。最大の特徴はレンズ名やシリアルなどの表示文字がレンズ先端内側に記されていることだろう。ローレットなど含め、この当時のニッコールはたいへん美しい。(アルプス堂)
カールツァイスのDistagon T* 28mmF2を模したともいわれるSMCペンタックス28mm F2。この当時のレンズとしては珍しいフローティング機構を採用しており、最短撮影距離から無限遠まで優れた描写が楽しめる。(アルプス堂)
メガネを持たない、いわゆるM2用といわれるズミルックス35mm F1.4である。クロームの鏡筒が特徴的で、その稀少性ゆえに高価なプライスタグを付ける。オリジナルのレンズキャップやフードなどが付属する。(秀光)
いずれもレアなLマウントレンズだ。ズノー光学工業は1960年代初頭まで存在していた日本のカメラメーカー。ズノー35mm F1.7は1954年に、ズノー50mm F1.1(後期型)は1955年に発売を開始している。(フォトベルゼ)
富士フイルムがフジノンを名乗る前のLマウントレンズ。情報が少なく、クリスター50mm F2が1949年頃、同100mm F4が1951年頃に発売を開始している以外は不明なところが多いが、その描写は気になる。(フォトベルゼ)
92年に発売されたコンタックス60周年記念のプラナーT* 85mm F1.2 MMG。このレンズでポートレートを撮ってみたい写真愛好家も少なくないことだろう。そんな夢が見られるのも中古カメラ市ならでは。(スキヤカメラ)
ペンタックスとしては珍しいLマウントレンズ、smcペンタックスL 43mm F1.9スペシャル。その画角ゆえレンジファインダー機への装着ではファインダーを必要とするが、ミラーレスなら不要だ。(ペンギンカメラ)
テリート400mm F5.6は、元々ビゾフレックス用のレンズ。それにRマウント用のテレビットを装着し、ライカの一眼レフでも撮影可能としている。見かけによらず軽量なのもこのレンズの特徴。(アルプス堂)
ライツ社の16mm映写機。このような物を購入しても置き場所に困らない人が羨ましい。カメラ市では、カメラやレンズに限らず、引伸し機やムービーカメラ、映写機なども販売している。(千曲商会)