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ソニー「α7R」「α7」「サイバーショットDSC-RX10」の特別体験会レポート
Reported by 本誌:武石修(2013/10/19 16:42)
ソニーは、「α7R」、「α7」、「サイバーショットDSC-RX10」の特別体験会を開始した。ここでは19日に行なわれている銀座ソニービルでの模様をお伝えする。銀座ソニービルは19日は19時まで。20日も開催する。
また10月26日からは名古屋、大阪、札幌、福岡でも順次開催される。スケジュールはこちらを参照されたい。
会場は銀座という好立地もあってか、開場直後から多くの来場者が詰めかけていた。開場から1時間ほど経った頃には会場内を移動するのも大変なほどで、注目度の高さがうかがえた。
実機はα7R、α7、DSC-RX10合わせて22台。説明員から直接話が聞けるコーナーと、被写体を用意した撮影コーナーに分かれて配置していた。展示機はベータ版で、撮影画像の持ち帰りはできない。持参したカメラで会場内を撮影するのは可能。どの機種も実機には列ができており、触れるには多少待たなければならない状況だった。
新レンズのうち操作が試せるのは「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」、「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」、「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS」、「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」の4本。
「FE 70-200mm F4 G OSS」と「70-200mm F2.8 G SSM II」は展示のみで触ることはできない。
なお、純正マウントアダプターでAマウントレンズも試せるようになっている。
銀座ソニービルではすでに17日から先行展示をしているが、説明員によるとコンパクトデジタルカメラのRXシリーズに興味を持っているユーザーなどがレンズ交換式はどういうものなのかとα7Rとα7を見に来ているケースも多いようだったとのこと。「Webでは大きさがよくわからない」との声もあったといい、ボディサイズに対する関心も高いようだった。
レンズ一体型のDSC-RX10に関しては、「数量の見込めるマスの製品では無いが、ズームレンズのため1台でオールラウンドに撮れる。機材を少なくしたい旅行や記者が取材で使うのにも良いのではないか。望遠端でレンズ前30cmの接写ができるのも特徴」(説明員)と話していた。
各会場とも写真家によるトークショーを実施する。取材時は小澤忠恭氏がトークショーを行なっていた。
小澤氏はα7Rで撮影したポートレートや風景写真をスクリーンに映して説明。「立体感が違う。中判カメラのような画質」と評していた。
ポートレートの解説では「カメラが高画素になりピントをまつげに合わせるか瞳に合わせるかで写真が違ってくるという時代。α7RのEVFならピーキングによるピント合わせを練習すれば合わせることができるようになる。α7を市販のスポーツカーとするなら、α7RはF1カーみたいなもの。使いこなすには練習がいる面もあるが、挑戦しがいのあるカメラだと思う」とはなした。
また小澤氏は、「一番言いたいのはフルサイズでこの大きさになったと言うこと。風景を撮る人ならこれまでよりも多くのレンズを持って行けるし、予備のボディもバッグに入る。このサイズが写真を変えることになる」と小型化のメリットを強調していた。
α7Rとα7は35mmフルサイズセンサーを搭載したEマウントのミラーレスカメラ。ともに11月15日に発売する。α7Rは有効約3,640万画素センサー、α7は同2,430万画素センサーを搭載する。ボディの価格は前者が22万円前後、後者が15万円前後の見込み。
DSC-RX10は、24-200mm相当(35mm判換算)F2.8の8.3倍ズーム搭載するモデル。発売は11月15日。有効約2,020万画素の1型センサー、約144万ドットの0.39型EVFなどを備える。価格は13万円前後の見込み。