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【CP+】ペンタックスリコー、国内未発表の「MX-1」をサプライズ出品

 ペンタックスリコーイメージングは、1月のInternational CESで海外発表し、国内発売未定としているペンタックスブランドのレンズ一体型デジタルカメラ「MX-1」を出品した。MX-1は事前発表のあった参考出品リストにはなく、サプライズ展示となった。

エイジングを施したMX-1。真鍮カバーの採用意図が伝わりやすいよう、経年変化を再現している。まっさらな個体もある

 国内発売については引き続き検討中とし、ブースでは説明員が来場者の感想や意見を聞いていた。地金の露出したカメラの姿には「懐かしい」といった声もあれば、予想に反して若い女性に好印象を持たれるケースも多いという。

 また、MX-1は現行の同社一眼レフカメラにはないチルト式液晶モニターや1cmマクロといった機能を備えることから、「サブ機としてもうまく棲み分けることができるのではないか」とのことだった。

 予告済みの参考出品として、Qマウント用の「MOUNT CAP LENS(仮称)」を用意。CP+2012で展示していた同名の参考出品とは外観が異なる。現段階の試作品を用いた作例も展示しており、トイカメラ風の描写が楽しめることがわかる。

MOUNT CAP LENS(仮称)の装着例
試作品の実写作例も展示していた

 同じく参考出品として、International CESにも展示していたクリップオンストロボ「AF360FGZII」の姿があった。

AF360FGZII

 今回リコーブランドの新製品展示はなかったが、歴代のGRシリーズを並べたガラスケース内の最上段に「2013」とだけ書かれた札があり、GRの系譜に連なる最新モデルの年内登場を予感させる。ケース内の並びは最下段のGR1(1996年)から始まり、「2013」の下には2011年のGR DIGITAL IVの姿がある。

2013年のGRシリーズ最新モデル登場を予感させる「2013」の札
ケース下部。銀塩GRはGR1のみ置かれていた

 ペンタックスブランドの発表済み製品は、「PENTAX Q10エヴァンゲリオンモデル」を展示。キャラクターの等身大フィギュアが同モデルのカメラを提げていた。ケース内展示で手に取ることはできなかったため、詳細は既報の写真で見るPENTAX Q10エヴァンゲリオンモデル「レイ」「初号機」「アスカ」の3台を集めてみたも参照頂きたい。

PENTAX Q10エヴァンゲリオンモデルの展示©Khara
化粧箱も展示していた©Khara
等身大フィギュアがエヴァンゲリオンモデルを提げている©Khara

 ほかにも、1月30日に発表したタフネス性能を有するデジタルカメラ「PENTAX WG-3 GPS」「同WG-3」、タフネス機のスタンダードモデル「PENTAX WG-10」などを実際に試せるようになっていた。

PENTAX WG-3 GPS
PENTAX WG-10。GPSやQi対応を省いたシンプルなタフネス機

 ブースでは「Qi」(チー)のチャージパッドにWG-3 GPSを置き、実際にワイヤレス充電を行なうこともできる。バッテリー室のドアが砂を噛んだり、パッキンが劣化することによる浸水リスクを減らせるとしていた。加えて、スマートフォンがQi対応であれば充電のための荷物を減らせるメリットにもなるとした。

WG-3 GPSをQiのチャージパッドに置いたところ
GPS機能、Qi対応などを省いた「PENTAX WG-3」も用意

 望遠レンズ体験コーナーでは、“遠景番長”こと859mm相当の超望遠レンズ「HD PENTAX-DA 560mm F5.6 ED AW」を試すことができた。これまでのイベントではケース内展示のみだったため、来場者が実際に体験できる機会はCP+2013が初。

HD PENTAX-DA 560mm F5.6 ED AWを試せた
PENTAX Q10とKマウント望遠レンズの組み合わせも用意されていた

 リコーの参考出品「全天球カメラ」(仮称)は、フォトキナ2012に出品していたものからコンパクトになり、よりコンシューマー向けというコンセプトの伝わりやすいスタイルになっていた。作例をタッチパネル式のディスプレイや備え付けのiPod touchでインタラクティブに閲覧することができた。

全天球カメラの最新バージョンが展示されていた
球体に出力したものを展示するのはCP+2013が初
ペンタックスリコーブース

(本誌:鈴木誠)