ニュース

オリンパス、XZ-2下位モデル「XZ-10」

F1.8レンズやコントロールリングを採用

 オリンパスは、コンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS XZ-10」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。カラーはブラック、ブラウン、ホワイトを用意する。

 同社コンパクトデジタルカメラの上位モデル「XZ」シリーズの第3弾に当たる。比較的明るいズームレンズやコントロールリングといった「STYLUS XZ-2」(2012年10月発売)の特徴を引き継ぐ一方、センサーの小型化や外付けEVFなどを使用するためのアクセサリーポートを省くことなどで小型化するとともに、価格も抑えた。XZ-2の下位モデルとの位置づけになる。

 レンズは35mm判換算で26-130mm相当の「i.ZUIKO DIGITAL」ズームレンズ。開放F1.8-2.7と比較的明るい。XZ-2の4倍とは異なり新たに5倍ズームとなった。レンズには独自のZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングを施し、ゴーストやフレアーを軽減している。3段分の減光が可能なNDフィルターも内蔵する。

 レンズの根元にはXZ-2と同じくコントロールリングを搭載。絞り値、露出補正などのうち1つの機能を撮影モードごとに割り当てて操作できる。

 撮像素子は1/2.3型有効1,200万画素の裏面照射型CMOSセンサー。センサーを従来の倍という120fpsで駆動することでAF速度を向上させている。XZ-2も有効1,200万画素だが、1/1.7型センサーを搭載している。RAW記録にも対応する。

 新機能として「フォトストーリー」をオリンパスで初めて搭載する。1つのシーンを複数視点から撮影して1枚の写真に仕上げる機能。4種類のテーマ(スタンダード、スピード、ズームイン/アウト、ファンフレーム)から選んで、タッチAFシャッターで撮影するだけで作品が完成するという。

スタンダードの例
スピードの例
ズームイン/アウトの例
ファンフレームの例

 無線LAN機能は搭載していないが、東芝製無線LAN内蔵SDHCメモリーカード「FlashAir」を利用することで、オリンパス製スマートフォン用アプリ「OI.Ssare」などに転送し、スマートフォンでアートフィルターを適用したりSNSにアップロードしたりできる。Eye-Fiカードにも対応する。

 液晶モニターは固定式だが、タッチパネルを採用した。自動でポップアップする電動ストロボを内蔵する。

 1,920×1,080ピクセル、30fpsのフルHD動画も撮影可能。

 専用ボディジャケット「CSCH-115」(6,300円)とドレスアップシリコンジャケット「CSCH-117」(ブラック、ホワイト、ラベンダー。各5,040円)も同時に発売する。

CSCH-115
CSCH-117
製品名OLYMPUS STYLUS XZ-10
撮像素子1/2.3型有効1,200万画素CMOS
レンズ26-130mm相当(35mm判換算)F1.8-2.7
最短撮影距離1cm(スーパーマクロ広角端)
30cm(望遠端)
手ブレ補正センサーシフト式
感度ISO100-6400
露出プログラムプログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル
測光方式デジタルESP、中央部重点平均、スポット
シャッター速度30-1/2,000秒
液晶モニター3型約92万ドット(タッチパネル)
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
連写速度約15コマ/秒
動画記録H.264(1,920×1,080・30fps)など
バッテリーリチウムイオン充電池「LI-50B」
撮影可能枚数約240枚
外形寸法102.4×61.1×34.3mm
質量約221g(バッテリー、メモリーカード含む)

(本誌:武石修)