ペンタックス、859mm相当の超望遠レンズ「HD PENTAX-DA 560mm F5.6 ED AW」


 ペンタックスリコーイメージング株式会社は、Kマウントの超望遠レンズ「HD PENTAX-DA 560mm F5.6 ED AW」を近日に発売する。焦点距離890mm相当の超望遠レンズ。

 価格はオープン。店頭予想価格は60万円前後の見込み。



 レンズ枚数の少ない天体望遠鏡タイプの光学系を採用することで、抜けの良い遠景描写を実現したという超望遠レンズ。CP+2012に参考出品されていた。

 同時発表の中判用中望遠レンズ「HD PENTAX-D FA645 MACRO 90mm F2.8 ED AW SR」と同じく、「HDコーティング」を採用。従来のマルチコーティングより反射が少なくて透過率が高いという特徴を持つ。逆光などでゴーストやフレアの発生を抑え、クリアな描写を実現したとする。

 レンズ構成は6群7枚。そのうち2枚にはED(特殊低分散)ガラスを使用する。

 本体は29カ所のシーリングを施した防塵防滴構造。

 AF駆動はレンズ内DCモーター。K10D以前のカメラではAFが動作せずMFのみでの使用となる。AF後にピント操作が行なえる「Quick-shift Focus System」(クイックシフト・フォーカス・システム)にも対応する。

 レンズ前面には撥水撥油効果のあるSP(Super Protect)コーティングを採用。汚れがついても拭き取りやすい。

 また、レンズ本体にフィルター取り付け枠を装備している。40.5mmの専用C-PLフィルターが付属し、外部から回転操作が可能。

 最短撮影距離は5.6m。最大撮影倍率は0.10倍。

 9枚羽根の円形絞りを採用する。

 外形寸法は130.3×521.7mm(最大径×全長)。質量は約3,040g。レンズフードは本体組み込みの引き出し式。




(本誌:折本幸治)

2012/9/11 10:23