リコー、震災の被災自治体向けに写真のデジタル化ノウハウをパッケージ提供


 リコーは、東日本大震災で被災した自治体に向た写真のデジタル化ノウハウ「セーブ・ザ・メモリー サービスパッケージ」の提供を同日に開始した。

 2011年8月から開始した「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」では、宮城県南三陸町と女川町、岩手県陸前高田市において、被災した写真約30万枚をデジタル化。1万枚以上の写真が持ち主に返ったという。

 しかし、上記3市町以外の沿岸部の自治体にはまだ多くの被災写真が残っており取扱に苦慮していることから、リコーが写真のデジタル化と写真センターの運営に必要なハードウェアおよびオンラインストレージサービス「クオンプ」、人的サポートなどをパッケージ化して新たに提供する。

 リコーでは、同サービスパッケージの一部のクラウド使用料を自治体が負担することで安定的、継続的にサービスを提供していくとしている。

 すでに、宮城県亘理町が同サービスパッケージを導入し、2012年夏の写真センター開設に向けて写真のデジタル化作業を開始したという。





(本誌:武石修)

2012/5/21 13:09