アドビ、「Photoshop CS6」製品版を5月11日に発売


 アドビシステムズは、画像編集ソフト「Photoshop CS6」および「Photoshop CS6 Extended」を5月11日に発売する。製品版の価格はPhotoshop CS6が9万2,400円、同Extendedが13万1,250円。アップグレード版はCS6が2万6,250円、Extendedが4万8,300円。

 アップグレード版はPhotoshop CS5および同Extendedが対象だが、2012年12月31日まではPhotoshop CS3/4および同Extended版からもアップグレード可能としている。

 また、Photoshop CS6はサブスクリプション形式でも提供。月額2,200円の年間プランと月額3,200円の月々プランを用意する。

Photoshop CS6Photoshop CS6 Extended

 3月22日からパブリックベータ版を提供していたPhotoshop CS6の製品版。主な新機能は、パッチで埋めるために参照する部位を選択可能とした「コンテンツに応じたパッチ機能」、GPUで画像描画処理と編集作業を高速化するという「Adobe Mercury Graphics Engine」、映像クリップのトリミングやトランジション追加を行なえるビデオ制作機能、フィールドぼかし・虹彩絞りぼかし・チルトシフトの効果を適用できる「ぼかしギャラリー」など。

 CameraRawの現像エンジンはLightroom 4と同様。最新版エンジンの特徴として、シャープ、ノイズ、モアレ、色温度、色かぶりを個別のマスクで部分補正できるようになった。

 また、パノラマ合成などで利用できる「広角補正」も新機能。パノラマ合成した画像の直線としたい箇所に線を引くと、自動でパースを合わせる。

 バックグラウンドでの自動保存も初搭載の新機能。Extended版では3D関連の高速化・機能向上も行なった。
 
 なおアドビシステムズは、5月11日よりサブスクリプションベースのサービス「Creative Cloud」の提供も開始する。同サービスのメンバーはCreative Suite 6の全アプリケーションやHTML5の開発ツールなどを利用できるほか、Photoshop Touchなどのタブレット用アプリケーションとのクラウド連携・同期機能を使えるようになる。年間プランの月額は5,000円。CS3.x以降のユーザーには期間限定で月額3,000円の発売記念版(年間プラン)を提供する。

 なお、直販のアドビストアでは5月31日まで発売記念キャンペーンを実施。CS6やCreative Cloudのメンバーシップ購入者に、送料無料や発売記念ギフトといった特典を提供するという。




(本誌:鈴木誠)

2012/4/23 15:34