ニコンサロンbis大阪、齋藤正明写真展「心に染み入るものを求めて -天主堂と乙女峠まつり-」


 ニコンサロンbis大阪は、齋藤正明写真展「心に染み入るものを求めて -天主堂と乙女峠まつり-」を9月1日から開催する。

■天主堂
1549年、フランシスコ・ザビエルによりわが国に伝えられたキリスト教(カトリック)は、始めは広く受け入れられたが江戸時代に入ると禁教となり、1873(明治6)年までの二百数十年の長きにわたり、凄まじい弾圧、迫害が行われ、数多くのキリシタンの人々が殉教した。
その長く厳しい苦難の時代を耐え、再び信じることの喜びを取り戻した人びとは、彼らの祈りの拠りどころである天主堂を、汗と涙と、そして乏しい私財で、各地に建立していった。
長崎をはじめ、熊本など九州西部には、そのような人びとの苦難の歴史と祈りの心が込められた天主堂が各地に点在する。
本展では、数年間にわたり撮影した天主堂とその周辺の作品から、特徴ある12の天主堂を選び、静かな祈りの世界を紹介する。

■乙女峠まつり
島根県津和野町は山陰の小京都としてよく知られているが、明治の初め、長崎浦上のキリシタン153人が流され、過酷な拷問に耐えて信仰を貫き通した36人が殉教した地であることはあまり知られていない。
同地では、毎年5月3日に殉教者を偲ぶ乙女峠まつりが行われ、全国から2,000人余りの人々が集まる。
津和野町の中心部にある教会から1キロほど離れた乙女峠までの道を、地元の保育園児に先導され、白いベールの女子高校生が担ぐ聖母マリア像を中止に信者の行列が巡行し、正午から峠のマリア聖堂広場で殉教者を讃え、平和の祈りを捧げる野外ミサが行われる。
本展では、今年60回を迎えた乙女峠まつりに参加した信仰の人びとの姿を紹介する。
モノクロ55点。(写真展情報より)

  • 名称:齋藤正明写真展「心に染み入るものを求めて -天主堂と乙女峠まつり-」
  • 会場:ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2011年9月1日〜2011年9月7日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2011/8/12 17:24