ソニー、3D静止画モード搭載の新サイバーショットを海外発表

〜「一眼レフ並」AF速度のモデルも

 ソニーは5日(現地時間)、コンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」の新機種を海外で発表した。いずれも1/2.3型有効1,620万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載する。

 共通の新機能として、従来から搭載する3Dスイングパノラマに加え、新たに3D静止画モードを搭載。フォーカス位置の異なる2つの撮影画像から深度を計算し、右目・左目用の画像を生成して3D効果を生むという。鑑賞には3D対応のハイビジョンテレビ(対応機種のみ)をはじめ、別売のHDMIケーブル(10.2Gbps以上)と3Dメガネを必要とする。

 また、1,920×1,080/60iのAVCHD動画記録にも共通で対応(DSC-TX100Vのみ1.920×1,080/60pに対応)。AVCHD動画記録中に静止画(3M)を同時記録できる「Dual Rec」モードも搭載した(60p記録時は利用不可)。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード、メモリースティックデュオを利用できる。

DSC-TX100V

 世界初という1,920×1,080/60pの動画記録に対応するコンパクトデジタルカメラ。本体にGPS機能と電子コンパスを内蔵する。米国で3月に380ドルで発売する。

DSC-TX100V

 レンズは広角端25mm相当、4倍ズームの「カールツァイス・バリオテッサー」。ディスプレイは3.5型のタッチパネル式有機ELを採用した。高速無線転送技術のTransferJetにも対応する。

 本体サイズは97×58.5×17.8mm。撮影時重量は147g、本体のみの重量は131g。

DSC-HX7V

 広角端25mm相当の10倍ズームレンズ、GPS機能、電子コンパスを搭載するコンパクトデジタルカメラ。米国で3月に300ドルで発売する。

DSC-HX7V

 2009年3月発売の「DSC-HX5V」の後継機種と見られる。液晶モニターは3型92万ドット。高速無線転送技術のTransferJetにも対応する。

 本体サイズは101.6×57.6×28.6mm。撮影時重量は208g。本体のみの重量は178g。

DSC-WX10

 デジタル一眼レフカメラ並みのAF速度と精度という「ハイスピードリニアフォーカス」を特徴とするコンパクトデジタルカメラ。米国で3月に280ドルで発売する。

DSC-WX10

 レンズは広角端24mm相当の7倍ズーム。機械式ギアの代わりにオーディオスピーカーに用いるマグネットコイルでフォーカス駆動を行なうという。液晶モニターは2.8型46万ドット。

 本体サイズは95×53.5×23.3mm。撮影時重量は161g。本体のみの重量は132g。

DSC-WX9

 広角端25mm相当からの5倍ズームレンズを搭載するモデル。米国で3月に220ドルで発売する。

DSC-WX9

 2010年8月発売の「DSC-WX5」の後継機と見られる。背面にはコントロールホイールを装備し、3型92万ドットの液晶モニターを搭載した。高速無線転送技術のTransferJetにも対応する。

 本体サイズは94.6×56.3×19.8mm。撮影時重量は139g。本体のみの重量は123g。

DSC-TX10

 防水、耐衝撃、防塵、耐低温性能を有するコンパクトデジタルカメラ。米国では3月に330ドルで発売する。

DSC-TX10

 2010年3月発売の防水・耐衝撃モデル「DSC-TX5」の後継と見られる機種。約4.9mの水深で1時間までの防水性能、約1.5mの高さからの耐衝撃性能、約-10度までの耐低温性能を持つ。レンズは広角端25mm、4倍ズームの「カールツァイス・バリオテッサー」。3型92万ドットのタッチパネル式液晶モニターを搭載する。高速無線転送技術のTransferJetにも対応。

 本体サイズは95.6×56.1×17.9mm。撮影時重量は133g。本体のみの重量は118g。

(本誌:鈴木誠)

2011/1/6 17:00