東京エレクトロンデバイス、SDカードの規格適合性を判定するシステム


 東京エレクトロンデバイスは、SDメモリーカードの規格適合性を判定するコンプライアンステストシステム「TD-BD-SDCMPTestC」を7日に発売した。価格は105万円。

TD-BD-SDCMPTestC

 SDメモリーカードがSD規格に適合しているかを判定するテストシステム。パソコンとUSBで接続し、付属のWindows用GUIソフトウェアを用いて各種設定や合否判定を行なう。SDカードの規格策定および普及推進を行なうSDアソシエーションがテストツールとして認定した。

 TD-BD-SDCMPTestCでは、高速バス規格「UHS-I」をカバーする「SD Specifications Part 1 Physical Test Specification for Card Version 3.00」の中で、電気的特性のテスト項目を規定した「Test Group6:Bus Operation Conditions」の一部の合否を判定できる。

 テスト項目は信号レベル、信号位相、電源電圧の変更による動作確認、カード出力タイミング観測、消費電力測定など。テスト結果はデータベースファイルおよびHTMLファイルで出力する。SDメモリーカードスロットは2基搭載。温度センサーでSDメモリーカードの温度をモニターする機能も備える。

 また、対応するオシロスコープ(アジレント・テクノロジー社製Infiniium 9000/90000シリーズ)と接続することにより、合否判定に加え波形データの測定も可能。

 同社では、設計が複雑というUHS-I対応のメモリーカードにおいて、相互接続性の問題を懸念し、コンプライアンステストツールの要求が高まっているとしている。SDメモリーカードにおける電気的特性の規格適合性は、これまで各メーカーのテストに一任していた。



(本誌:鈴木誠)

2010/12/7 13:17