新宿ニコンサロン、イッセイ ハットリ写真展「終の棲家、ワタシ ナキ アト ―孤独死の現場より―」


 新宿ニコンサロンは、イッセイ ハットリ写真展「終の棲家、ワタシ ナキ アト ―孤独死の現場より―」を10月19日から実施する。

(c)イッセイ ハットリ
 何らかの事情で社会からはぐれ、一人で最期を迎えた人の終の棲家となってしまった部屋と遺されたモノたち。

 「孤独死」あるいは「無縁死」という現実は、現在家庭を持ち、妻と二人の子供に恵まれている作者にとっても、将来、当事者になりうる可能性があり、絶えず自分のことのように感じながら現場に向き合った。

 主亡き後の部屋の中に遺された品々は、人生を語りかけてくれる。散らかっていたり、汚かったり、荒れていたり、多すぎたり、または整然としていたり、個人差はあるが、そこに住んでいた人の亡骸が、誰にも気づかれることなく、しばらくの間横たわっていたという事実以外、部屋には普段の生活がそのまま残されている。

 主のいない部屋とモノたち。

 「私 無 後 、私 亡 跡 、渡せなき まま 、 」

 そこに遺されたものはどうなるのだろうか……。

 とてもつらい現場であった。正直なところどなたにでもお勧めできる写真ではない。しかし、壁の向こう側で起きている現実の出来事に、本展を通じて見る人がそれぞれ自分自身のこととして「孤独死」について向き合い、将来を考えるきっかけのひとつになればと、作者は想っている。カラー60点。(写真展情報より)
  • 名称:イッセイ ハットリ写真展「終の棲家、ワタシ ナキ アト ―孤独死の現場より―」
  • 会場:新宿ニコンサロン
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 期間:2010年10月19日~2010年11月1日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館日:会期中無休

(デジカメWatch編集部)

2010/10/5 00:00