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ソニー、サイバーショット2010年秋モデルの発表会

〜3DとフルHDで新しい体験を提供

 ソニーは8日、コンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」2010年秋モデルの発表会を都内で開催した。

サイバーショットの新モデル。左からDSC-TX9、DSC-T99D(ブラウン)、DSC-T99D(ゴールド)、DSC-WX5 ソニーコンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部統括部長の下野裕氏

 発表したのは既報の通り、「サイバーショットDSC-TX9」、「サイバーショットDSC-WX5」、「サイバーショットDSC-T99」、「サイバーショットDSC-T99D」の4機種。各モデルの詳細は関連記事を参照されたい。ここでは発表会の模様をお伝えする。

コンパクトで国内シェア2割を目指す

 冒頭で挨拶したソニーコンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部統括部長の下野裕氏は、「カメラマーケットは年々縮小しており大問題。だが、ソニーは基幹部品を自社開発しておりユニークな製品を送り出すことで、カメラマーケットそのものを活性化していきたい。既存のカテゴリーでの新製品も大事だが、新しい製品分野も総合カメラメーカーとして挑戦していく」と意気込みを話した。

ソニーは基幹部品の内製化を強みだとする 国内カメラ市場は2007年をピークに台数、単価とも下落傾向にある

 コンパクトデジタルカメラにおける金額ベースの国内シェアは、2009年末は20%弱だったが、2010年6月には25%に達したという。「カメラメーカーとして一番信頼して頂いているとのではないか」(下野氏)。一方、台数ベースのシェアは現在13%から15%の間とする。「今回の新製品投入で、20%に手が届くようにしたい。トップシェアを目指す」(下野氏)。

 今回の新製品のうち、最も販売ボリュームがあるのはDSC-WX5という。特にAVCHDによるフルHD動画撮影機能を前面に打ち出すことで、「多くのユーザーに、動画はフルHDで撮るのは当たり前と思ってもらえるようにする」(下野氏)。従来機のユーザーからも、裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」の高感度画質と並んでフルHD動画撮影機能が好評とのこと。DSC-WX5については8月下旬から放映するテレビCMで大々的にアピールするという。同CMでは、実際にDSC-WX5で撮影した動画素材を使用する。

金額ベースでは、NEXの投入などでシェアを大きく伸ばした 既存ユーザーは、フルHD動画とExmor Rを評価しているという

 なお、発売から1カ月が経ったレンズ交換式デジタルカメラ「NEX」シリーズについて下野氏は、「大変良い手応えを感じている。レンズ交換式デジタルカメラのシェアでは25%(国内、台数ベース)は頂けている。NEXは当初意図した通り、コンパクトデジタルカメラからのステップアップユーザーに相当支持されている。写真を撮るのに難しい操作が要らない方には非常にフィットしているようだ。店頭からも好評の声を聞いている。一部では品切れも起きたほどだ」と述べた。「NEX-5」と「NEX-3」の販売比率については現在6:4程度とのこと。

NEXは、レンズ交換式カメラ市場では2割のシェアを獲った。現在は25%に届くところだという

DSC-TX9

屈曲レンズを使用して薄型に仕上げた DSC-TX9をパーティーショットに装着するとスイングパノラマ画撮影できる。その際、パーティーショットのファームウェア更新などは不要。なお、3Dのパノラマ撮影には対応していない
カラーバリエーション 専用ケース「LCM-THC」

DSC-WX5

カラーバリエーション 専用ケース「LCS-TWJ」

DSC-T99D

ゴールド。スライドパネルに植物モチーフの模様を施した。ラインストーンもちりばめている ブラウン。革の網目模様をモチーフにした
側面は2色になっている。奥がブラウンで手前がゴールド 専用ケース「LCS-THR」

DSC-T99

カラーバリエーション

サイバーショットT/Wシリーズ対応ポーチ

LCS-TWH

画素が増えてもノイズは従来並に低減

 続いて、ソニーマーケティングコンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部パーソナルイメージングマーケティング課の水野雅夫氏が製品概要を説明した。

ソニーマーケティングコンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部パーソナルイメージングマーケティング課の水野雅夫氏 DSC-TX9とDSC-WX5では3Dのパノラマが撮影可能になった

 サイバーショットでは初搭載となる3D撮影機能なども合わせることで、「全く新しい写真体験をユーザーに提供する」(水野氏)とした。水野氏は、「今回の3D機能は1つのレンズで撮影してソフトウェアの処理で実現しているため、2眼式の3Dカメラに比べて大きなコストアップに繋がらない」とのメリットも挙げた。

「3Dスイングパノラマ」は3D対応テレビで鑑賞できる 会場でも3Dのデモを実施。専用眼鏡をかけると、はっきりとした立体視が可能だった
本体で3Dライクな3D再生が可能な「スイングマルチアングル」も装備 本体を左右に傾けることで立体風に見える

●スイングマルチアングルを再生したところ

 

いずれも3D撮影も、従来のスイングパノラマと同様にカメラを一振りするだけでよい

 下野氏は、「ブラビアで積極的に3Dを開拓していくのがソニーの考え。その際、3Dのパーソナルコンテンツを楽しむ上ではカメラは重量なアイテムになる。どんどん3D対応モデルを提案していく。体験してもらえれば、楽しいカメラであることがわかってもらえる」と3D対応カメラにも注力していく考えを示した。

 DSC-TX9とDSC-WX5の撮像素子は、新開発となる1/2.3型有効1,220万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用している。従来モデルとはセンサーサイズはほぼ同じで画素数が増えているため、画素ピッチは狭くなっている。しかし水野氏によればカメラ側の画像処理技術の進化などで、ノイズは従来モデルと同等に抑えているとのこと。今回搭載したExmor Rもセンサーの構造自体は従来タイプと同じとしている。

背景ぼかし機能も新搭載。左は通常撮影、右は同機能を適用した画像
ぼかし効果は3種類から選択可能 顔を綺麗に仕上げる美肌モードも搭載。背景ぼかし機能と同時に使用可能。「今までとは違ったポートレート撮影ができる」(説明員)

 コンパクトデジタルカメラのうち、実売ベースでは7割がハイビジョン動画対応となりハイビジョン動画が拡大しているという。ただ、ハイビジョン搭載機の多くは720p(1,280×720ピクセル、30fps)を採用している。フルHDは720pに比べて、画素数が約2,3倍、フレームレートが2倍という点をアピールする。「地上デジタル放送に対応したテレビが増えていることに加え、放送と同じ1080i方式にすることで高いクォリティで動画が楽しめる」(水野氏)。

 今回から搭載した「プレミアムおまかせオート」は、連写重ね合わせを使用するモードを統合したもの。ユーザー調査で、「オートモード」しか使わない層が3割もいたことが搭載の理由。「従来のオートモードでも体験したことがない高画質が楽しめる」(下野氏)とする。

オート撮影の使用頻度は高く、オートしか使わない人も多い 今回、従来3つに分かれていたモードを「プレミアムおまかせオート」に集約し、使い勝手を高めた
プレミアムおまかせオートで、さまざまなシーンで綺麗に撮れるとアピールした 暗所でのノイズは従来と同じく、Exmor Rで半分、6枚の重ね合わせで半分に低減。トータルではCCD機比で1/4としている
撮影後の楽しみ方提案として、主にプライベートで写真や動画を共有できるサービス「Personal Space」と3D写真を鑑賞できるPS3用ソフト「プレイメモリーズ」も提供する



(本誌:武石修)

2010/7/8 19:05