ナナオ、Adobe RGBカバー率95%の「ColorEdge CG223W」


ColorEdge CG223W

 ナナオは、液晶ディスプレイ「ColorEdge CG223W」を2月2日に発売する。価格はオープンプライス。直販価格はキャリブレーションセンサーを同梱したモデルが14万700円、ディスプレイ単体が11万9,700円。いずれも遮光フードが付属する。

 22型1,680×1,050ピクセルの液晶ディスプレイ。ノングレアのVAパネルを採用する。色再現率はAdobeRGBカバー率95%、NTSC比92%。モニターの内部回路の設定のみを調整するハードウェア・キャリブレーションに対応している。また、DisplayPort入力を使っての10ビット表示も行なえる。

 キャリブレーションソフトウェア「ColorNavigator」を標準添付し、ソフトウェア上でキャリブレーションの目標値を選択するだけで調整を行なえる。

 また、EBU、REC709、DCIなどの代表的な放送規格で定められた色域やガンマを再現するカラーモードなど、動画表示に適した機能を搭載している。

 より短時間で輝度を安定させるという「輝度ドリフト補正機能」を搭載。内蔵の温度センサーによる「温度センシング機能」は環境温度変化による階調特性も補正し、加法混色性能を向上した。

 16ビット内部演算処理と12ビットルックアップテーブルにより、滑らかな階調表示と正確な色表現を実現。輝度ムラや色度ムラを補正可能な「デジタルユニフォミティ補正回路」を利用可能。画面全域、全ての階調で輝度や色度の不均一なエリアの調整を行なう。

 ColorEdgeシリーズは工場で1台ずつ個体差のないようガンマ値の測定・調整を行ない、測定した⊿E値や測定環境、測定ポイントを記載した調整データシートを製品に同梱する。

同梱の遮光フードと、キャリブレーションセンサー同梱モデルに含まれるセンサースタンド機構は最大225mmの昇降に対応

 入力端子はDisplayPort×1、DVI-I 29ピン×2を備える。2つのUSB2.0端子を搭載し、USBハブとして機能する。

 スタンド機構は225mmの昇降、右回り90度の縦回転、上30度のチルト、左右172度ずつのスウィーベルが可能。モニター部は100mmピッチのVESAマウントに対応する。

 スタンドを含む本体サイズは、511×240.5~256×347.5~521.5mm(幅×奥行き×高さ)。ディスプレイ部のみのサイズは511×85×333mm。重量はスタンド込み約9.6kg、ディスプレイ部のみ約6.6kg。

色再現域輝度ドリフト補正機能のイメージ


(本誌:鈴木誠)

2010/1/7 16:21