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キヤノン、天体撮影用のフルサイズミラーレス「EOS Ra」

7年ぶりの天体モデル ライブビュー拡大「30倍」搭載

RF15-35mm F2.8 L IS USM装着例

キヤノンは、ミラーレスカメラ「EOS Ra」を12月上旬に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの販売価格は税込32万7,800円。

約3,030万画素の35mmフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」をベースに、天体撮影専用の仕様とした特殊モデル。機種名に加えられた「a」は「astrophotograph」の略。

ローパスフィルター内の赤外カットフィルターを取り除き、Hα輝線の透過率を約4倍に向上。2012年4月に発売した天体専用APS-C一眼レフカメラ「EOS 60Da」と同様だという。

これによりカメラ本体に改造を加えることなく、天体ファンに人気のある赤みの強い星雲を高精細に撮影できるというのが特徴。一般被写体の撮影は、適切なカラーバランスが得られない場合があるため非推奨としている。

なおEOS Raには、天体専用モデルとして上記の光学特性を変更したことに加え、カメラ内のライブビュー拡大率に「30倍」を追加。小さく見える星に対してより厳密にピントを合わせられるという。

そのほかの機能・仕様は通常のEOS Rと同様。4Kタイムラプス動画の撮影や、同梱の変換ケーブルを介して「タイマーリモートコントローラーTC-80N3」を利用した露出時間設定も可能。

RF70-200mm F2.8 L IS USM装着例

本誌:鈴木誠