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オリンパス、防水・耐衝撃の最新モデル「Tough TG-5」を国内発売

画素数減で暗所画質を向上 映像+トラッキング情報「フィールドセンサーシステム」に対応

レッド

オリンパス株式会社は、「OLYMPUS Tough TG-5」を6月23日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込5万5,000円前後。カラーバリエーションはレッドとブラック。

水深15m防水、耐落下衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10度などのタフ性能を有するコンパクトカメラ。2015年5月に発売した「OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough」の後継機となる。レンズ交換式カメラを意識した操作性や、GPS/気圧/温度/方位/加速度センサーを組み合わせた「フィールドセンサーシステム」のログ記録を可能にした。カメラの起動やボタンの反応も速くなっているという。

フィールドセンサーシステムで記録したデータと撮影した映像は、スマートフォンアプリ「OI.Track」で組み合わせて表示可能。撮影地の位置情報や高低差の推移を見られる。方位情報は画像のExifデータにも入る。

操作面では、カメラ上面にコントロールダイヤルを装備。ズームレバーをシャッターボタン同軸に移設した。上面にログ機能のスイッチがあり、カメラの電源オンオフに関係なく環境センサーのトラッキングデータを記録できる。

撮像素子が1/2.3型1,600万画素から1/2.33型1,200万画素に、画像処理エンジンがTruePic VIIからTruePic VIIIにそれぞれ変わっている。感度はISO100〜12800。フル画素で最大20コマ/秒の連写が可能になった。絵作りはメリハリの効いたコンパクトカメラらしいものから、レンズ交換式カメラに近づけたという。動画は4K/30pをはじめ、フルHD120コマ、HD240コマ、SD480コマの記録も可能。

レンズは35mm判換算25-100mm相当F2-4.9。最短撮影距離はレンズ前10cm(顕微鏡モードは1cm)。二重ガラスの採用で、プロユーザーからの要望という耐結露の仕様も取り入れた。

TGシリーズらしい多様なマクロ機能も搭載。フォーカスブラケットや深度合成も使える。HDMIスルー出力が可能なため、顕微鏡モードの観察映像などもテレビに映し出せる。

ブラック

ミラーレスカメラの「OM-D E-M1 Mark II」に搭載された機能と同名の「プロキャプチャーモード」を搭載。レリーズボタンが押される前の0.5秒から1秒間を10コマ/秒で記録するため、5コマ前まで遡れる。

レンズ周囲にアクセサリーを取り付けるバヨネット部には、脱落防止のロックボタンを追加。コンバーターレンズやLEDライトガイドといったTGシリーズ用の既存製品をそのまま流用できる。

液晶モニターは3型約46万ドット。 記録メディアはSDXC/SDHC/SDカード。

バッテリーはLI-92B。撮影可能枚数は約340枚。microUSB端子から充電できる。

外形寸法は113×66×31.9mm。重量は約250g(バッテリー、SD込み)。

防水プロテクター「PT-058」(店頭予想価格は税別3万3,000円前後)は、耐圧水深45m。本体前面をブラックにして不要な映り込みを防いでいる。外部フラッシュや水中ワイドコンバージョンレンズなどとの組み合わせも可能。

PT-058
TG-5専用設計の新製品
拡張例

専用のシリコンジャケット「CSCH-126」は、装着したままLEDライトガイドやフラッシュディフューザーを併用できる。

CSCH-126使用例

本誌:鈴木誠