ニュース

Inter BEEにカールツァイスLoxia 2.4/85などが展示

キヤノンブースにはEOS 5D Mark IVやEF 24-105mm F4 L IS USM IIなど

幕張メッセで「Inter BEE 2016」(国際放送機器展)が11月16日に開幕した。会期は11月18日まで。時間は10時~17時30分(最終日は17時まで)。入場は無料。

Inter BEEは、主にプロ向け動画機材の展示が主体のイベントだが、ここでは会場で見つけた写真向けのアイテムを紹介する。

カールツァイス

カールツァイスは9月に発表し、フォトキナ2016で展示していた交換レンズを出品していた。

Loxia 2.4/85は、35mmフルサイズ対応のソニーEマウントレンズ。85mmといえばF1.4などの大口径タイプが多いが、こちらは開放F2.4と明るさを抑えたことで小型、軽量に仕上げた。「小型のα7シリーズにマッチするサイズ。設計に無理が無いぶん、絞り開放から写りが良い」(カールツァイス)。MFとなるが、手頃なサイズのポートレートレンズを探している人はチェックしたい。発売時期と価格は未定。

Loxia 2.4/85
Loxia 2/50(右)と同じ径になっている

Milvusシリーズの新レンズ3本も試せる。Milvus 2.8/15、Milvus 2.8/18、Milvus 2/135で、いずれもキヤノンとニコンの一眼レフカメラに対応する。こちらも発売時期や価格は未定。

3本のうちMilvus 2.8/18のみ光学系が新設計となっており、他の2本は光学設計をデジタル向けに最適化したという。

Milvus 2.8/15
Milvus 2.8/18
Milvus 2/135

キヤノン

シネマEOSのシステムを中心に展示していたが、写真向けでは最新機種となるEOS 5D Mark IVおよび、新レンズのEF24-105mm F4 L IS II USMとEF16-35mm F2.8 L III USMを展示していた。

EOS 5D Mark IVとEF16-35mm F2.8 L III USM
EF24-105mm F4 L IS II USM

EOS 5D Mark IVは、35mmフルサイズの有効約3,040万画素センサーを搭載するモデル。9月に発売済み。

EF24-105mm F4 L IS II USMは、キヤノンのフルサイズ機では定番となる標準ズームレンズのリニューアル品。周辺画質などを改善した。10月に発売済み。

EF16-35mm F2.8 L III USMは、大三元の一角を成す大口径の超広角ズームレンズ。こちらも10月に発売済み。

また、キヤノンマーケティングジャパンとしてEOS M3を5台使用して全天球を撮影するシステムを参考出品していた。韓国moovr製のブラケットを使用する。使い勝手が良いというフランス製の画像処理ソフトもセットにし、画質の良さも併せて今後提案していく。

ケンコー・トキナー/KPI

ケンコー・トキナーブースでは、米LUME CUBEのLEDライトを展示していた。近日発売する。価格は未定。

38mm角の立方体と小型で、30mまでの防水性能を備える。Bluetoothでスマートフォンから明るさなどをコントロールできるのも特徴となっている。バッテリーは内蔵式で、USBで充電する。三脚ネジ穴を備えている。

スマートフォンで明るさを変えているところ

また、ケンコープロフェショナルイメージング(KPI)でも米LIGHT&MOTIONの防水LEDライトを展示していた。2016年末から2017年初にかけて発売する。

複数のモデルを用意するが、例えばSTELLA 1000は100mの防水性能を有する。価格は税別6万2,000円。バッテリーは充電式。バーンドアやフレネルレンズなど多数のライティング用オプションもラインナップする。

STELLA 1000
水中に沈めるデモを行っていた
アクセサリーも用意される

よしみカメラ

かねて開発を明らかにしていたクリップオンストロボフィルターアダプターを「キャッチマンR」のネーミングで発売することが決まった。発売は11月16日で、希望小売価格は税別4,980円。

クリップオンストロボに77mm径のフィルターを装着できるアダプター。色温度を変える専用フィルター(アイスラバーS、税別9,000円)を装着すると、ストロボ光の色温度を変えることができる。本体とフィルターのセットは税別1万2,800円。色温度の可変範囲は2,900~6,300K。

装着例
色温度を下げたところ
色温度を上げたところ

また、スマートフォン向けの自撮り用LEDリングライト アカリーナも展示。11月16日に税別2,980円で発売した。搭載するクリップでスマートフォンに装着して使用する。

光量と色温度を変えることが可能。バッテリーは内蔵式でUSB充電となっている。

平和精機工業

Libecブランドの自立式一脚HFMPを展示していた。2017年2月に発売する。希望小売価格は脚のみが税別2万2,000円、動画用雲台が付属するHFMP KITが税別3万7,000円。

機材を載せた状態でも自立するという一脚。一脚部分を垂直にロックする機構を足で操作できるのが大きな特徴となっている。従来品はロック部分を手で操作するため、しゃがむ必要があった。両手を離す必要がある場合に、素早くロックして別の作業などができる。

シルバーの部分がロックのスイッチとなる
雲台付きで収納できるケースが付属する
一脚とスタンドは分離して持ち運ぶこともできる
会場ではキャッシュバックキャンペーンも行っていた

マンフロット

自立スタンド付きの一脚XPRO monopod+ Videoを展示していた。段数、素材(アルミ/カーボン)、雲台の有無別に6モデルを用意する。価格は税別2万8,000円~4万4,000円。

同社は従来からこのタイプの一脚をリリースしていたが、今回はポールの傾きをロックしてもパン動作のみできるモードを設け、使い勝手を高めている。

また、カーボンパイプを採用したモデルを用意するのも特徴となっている。このMVMXPROC5は縮長も60.5cmとスタンド付き一脚としては短いものとしている。

MVMXPROC5

銀一

ニュージーランドSyrpのタイムラプス撮影用アクセサリー 「スリングショット」の実演を行っていた。2カ所に渡したケーブルの間を少しずつ移動しながら撮影できるアイテム。希望小売価格は税別14万8,000円。11月11日に発売した。オプションのケーブルを使用することで最大100mの間で撮影可能。

また、台湾9.SOLUTIONSのクランプシステムもあった。10月から発売している。ポールや板などに装着するクランプや、そこに繋げるアームなどがラインナップされる。

クランプは接地する部分が可動するため、板状の物もしっかりと挟めるという。また、片手でロックとリリースができるボールジョイント付きのアームなどもあった。

こちらはセイバークランプミニ。税別4,000円。3/8と1/4のネジ穴がある
片手でロックとリリースができるEI-Boアーム。税別9,400円