むらいさちの、旅フォトエッセイ さち☆たび

Vol.10 広島県 世羅町 満開のダリアに出会う旅

旅というものは、時間の中に純粋に身を委ねることだ

福永武彦(小説家)

改めて、さち☆たび のルールを紹介しましょう。

1)旅の資金は4万円、あとは国内海外どこに行ってもよし。余ったお金は貯蓄(編集部にて)。1年後、連載が続いており、貯蓄がたまっていたら特別編としてハワイ旅行をする!(笑)

2)カメラや技術の話はしない(写真でゆっくり楽しんでね♪)。

3)人の好意には甘える(笑)、差し入れ・現地案内大歓迎です♪(むらいさちのFacebookページなどでリアルな旅の様子をリポートします。作品はここにてお見せします)

以上3つ。

まあ、B型おとめ座の むらいさち なので、マイペースにゆるっと進めさせていただきます。

旅先では感じた気持ちを、カメラを通じて表現していければと思います。

ダリアのお花畑に出会う

みなさんこんにちは! 水陸両用写真家 むらいさちです。

この「さち☆たび」では、まだ見ぬ土地への旅も一つのテーマですが、もう一つは、自分が大好きな場所を皆さんにご紹介したいという思いもあります。

今回は、そんな大好きな場所の一つ、広島県世羅町をご紹介しようと思います。

世羅町へGO!

世羅町はやまなみに囲まれた、とてものんびりした場所。ここは、数年前から行っている「カメラ女子旅」でもお世話になっています。今回は、世羅高原農場で満開の、ダリアを撮影しに訪れました。関東からは、新幹線とバスなどでも行けます。しかし予算が無い「さち☆たび」では、成田空港からLCCである春秋航空を利用。お安く行けるので便利です。座席にはこんなかわいいイラストが♪

旅気分が盛り上がりますね。

空港を降りると、早速お出迎えが。

僕が世羅を好きになるきっかけをくれた、吉宗五十鈴さんです(ちょっと変な顔でごめんなさい・・・)。

そして、この方も同行しました。

写真家の山本まりこさんです。この数日後「ココハナデイ」というイベントで2人で世羅町のトークショーをする予定だったので、作品撮りを兼ねて一緒に世羅を回りました。

世羅町はこんなのんびりした場所です。お米はもちろん農作物がどれも美味しくて、必ず体重が増えてしまうのが悩みでもあります(笑)。

ピザ作りに挑戦!

では、さっそくダリア畑へ! と、行きたいところですが、お腹が空いては撮影もできないのでまずは、腹ごしらえに。古民家を改築して作られた「おへそカフェ」さんへ。ちょうど、地元のお母さん達がピザの作り方講座をやっているということで、お邪魔することに・・・。

オーナーのフランクさんに習いながら、早速僕も挑戦してみました。

世羅で採れた野菜をトッピングしたピザ。美味しかった~。今思い出しても、よだれが・・・(笑)。

世羅の元気なお姉さま方と、わいわいと楽しいピザ作りでした!こんな触れ合いも旅の楽しさですね。

お腹もいっぱいになったところで、世羅高原農場へ向かいましょう!

世羅高原農場で、幸せ色につつまれる

ダリアはメキシコ産のお花で、種類が多く、今ではバラやチューリップに並ぶほど種類が豊富です。ここ世羅高原農場では、約450種、25,000本、もちろん日本最大級の規模のダリアが見られるのです。どこまでも続くダリア畑は圧巻です。

早速撮影タイムに入ります。迷路のようなダリア畑を歩きながら自分だけの宝物を探すような撮影は本当に楽しくてドキドキの連続。何度感嘆の声を上げたでしょうか?(笑)。ここからは、余計な言葉は挟まず写真だけを見てもらいましょう。

ダリア編その1です。

もー最高です! 「お花はみんなをしあわせにする」、世羅高原農場のHPに書かれた言葉なのですが、まさにそうですね。

実は吉宗さんは、世羅高原農場の社長の吉宗誠也さんの奥様でもあるのです。そんな二人をぱちり。

農家民泊体験

今回の宿泊は、農家民宿「田舎の宿」さんへ。世羅町には数件農家民宿があります。そのお家で採れた野菜などを使って作られたご飯は、素朴ですがとても美味しくて、身体の中からきれいになるような気がします。宿のおじさん達との会話も楽しく癒されちゃいます。 農家民宿おすすめです!

写真は、今回お世話になった永田さんご夫妻です。ありがとうございました。

さて、翌日。山本まりこさんに「外がすごいきれいだよ!」と、僕の部屋まで起こしに来ていただき、お散歩に出かけました。朝霧が出ていてとても神秘的な朝でした。

再びダリアに会いに

美味しい朝ご飯を食べた後には、早朝のダリア畑へ。無理を言ってお客さんが入る前に入園させていただきました。昨日とはちょっと違う作風の写真をお見せしますね。

ふわ~、し・あ・わ・せ。

450種類もあると、色の組み合わせ、構図の作り方も無限大! 単調ではないのがダリアの最大の魅力かもしれません。

そんな撮影の最後の最後に、こんな子に出会えました!

はい、キノコです!(笑)。なぜだかキノコとはご縁があるようで・・・。かわいいキノコとダリアのまさかのコラボでした♪

ダリアの締めは、世羅高原農場オリジナル、ダリアアイス♪ 僕が大好きで世羅に行くと必ず食べに行く「ジェラート工房ドナ」さんで作られたものです。

そのほか世羅町をいろいろと巡ったのですが、とても紹介しきれないので、今回はダリアに絞らせていただきました。

最後に見た夕日はとてもきれいでした。

今では、心のふるさとになっている世羅町、なぜだかここに行くと心がとても落ち着きます。たくさんのお花に、おいしいごはん、そして何より温かい人たちがいつも笑顔で迎えてくれるのがうれしいのです。吉宗さん、山本まりこさん、世羅町の皆さま、ありがとうございました!

次はチューリップが見られる春ごろに行こうかな~。

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は、「さち☆たび」10回継続を記念して、海外に行ってみようと思っています! はたして本当に4万円でいけるのか? どうぞお楽しみに。

今回の相棒

Canon EOSM10+EF-M15-45mmF3.5-6.3、EF-M55-200mmF4.5-6.3、マウントアダプターEF-EOSM+EF50mmF1.8Ⅱ

今回のアイス

塩トマトソフト

「道の駅世羅」で販売されています。味も見ての通り、トマトを食べていると感じるほど濃厚でした。ソフトと言うより、シャーベットに近い感じでした。塩をかけてくれるのですが、甘味が増してさらにおいしくなります。ぜひ、食べてみてください。

今回の経費

交通費(飛行機・電車):16,800円
宿泊(田舎の宿):7,000円
食費・その他:6,254円
残金:9,946円(ハワイ貯金へ)
第1回目からの積み立て貯金:90,392円

サポートフォトグラファー 山本まりこ、吉宗五十鈴

協力 世羅高原農場

(2015/10/30)
むらいさち
沖縄でのダイビングインストラクターを経て写真の世界へ。広告写真家の助手後、ダイビングやリゾート雑誌を出版している出版社のカメラマンとして、日本を始め世界の海へ訪れる。その後独立。現在は広告や雑誌の撮影を中心に活動。海だけに限らず世界のありとあらゆる場所で「しあわせのとき」をテーマに撮影を続けており、一年の多くを取材先で過ごしている。著書は写真集「きせきのしま」(小学館)、「LinoLIno」「ALOHEART」(LifeDesignBooks)。共著「光と色の写真の教科書」(技術評論社)、「カメラ*好き1&2」(マイコミブック)。トラベルマガジン「LUKETH」参加。今年2月に写真家川野恭子(きょん♪)と共に、フォトライフマガジン「TORIPPLE」を創刊。muraisachi.com