ニュース

最上層から望めるのは残りわずか 広島城天守が閉城まで約100日

広島城天守が12月12日(金)、閉城まで残り100日となった。老朽化などを理由に2026年3月22日(日)に閉城する。

現在、最上層(第五層)の展望室からは広島市街を一望でき、眼下には堀の水面をゆったり滑る遊覧船や、羽を休める渡り鳥の姿を捉えることができる。閉城後は天守内に入れなくなるため、この眺望を楽しめる最後の機会となるだろう。

現在、天守第四層企画展示室では最後の企画展「広島城天守 ― 時代を超えて語り継がれる物語」を開催中だ。400年余にわたり広島のまちと人々を見守ってきた天守の歴史を多角的に紹介している。

天守内に保管・展示中の資料は、2027年に開館予定の「広島城三の丸歴史館」に移す。天守閉城後も外観は外から眺められるほか、二の丸復元建物や今春新たに開業した三の丸の各施設は営業を続ける。

初代城主の毛利輝元が築城を始めたのは1589年のこと。1931年に国宝に指定されたが、1945年8月6日の原爆投下で初代天守は倒壊した。1951年に小規模な二代目天守が仮設で登場し、1958年には広島復興大博覧会の第3会場として三代目天守が鉄筋コンクリート造で外観復元された。

所在地

広島県広島市中区基町21-1

開館時間

  • 2025年12月〜2026年2月:9時00分〜18時00分
  • 2026年2月〜3月:9時00分〜17時00分

天守閣休館日

  • 12月2日(火)
  • 12月29日(月)~31日(水)

天守閣観覧料

  • 大人:370円
  • シニア(65歳以上):180円
  • 高校生:180円
  • 中学生以下:無料
本誌:佐藤拓