【女性限定】オリンパス "PetitPhotoRouge"(プチフォトルージュ)

青山外苑前散歩と紅葉撮影に参加しました!

「PetitPhotoRouge(プチフォトルージュ)」とは、オリンパスイメージングが主催する女性専用の写真講座。女性講師をお迎えして、洋館や雑貨、お散歩スナップ、ポートレートなどカメラ女子に人気の被写体の撮り方を学べます。

11月下旬に行なわれた外苑周辺エリアのスナップ&紅葉撮影の様子をレポートします!

講師の金森玲奈先生と参加者のみなさんでハイ! チーズ♪
雨のおかげでイチョウの絨毯ができ、人も少なかったのでゆっくり撮影することができました。

雨の日ならではの写真を楽しもう!

この日のPetitPhotoRougeは、あいにくの雨。しかも風もかなり強い日でした。
撮影前に金森先生から雨の日撮影のポイントを教わりました。

「青空に黄色のイチョウという写真もステキですが、毎回晴れているとは限りませんよね。雨の日は雨の日で面白い発見がたくさんあります。雨の日にわざわざカメラを持ち歩くことは少ないと思うので、本日は雨の日ならではの撮影を楽しんでください(笑)」

雨の日スナップのポイント

1)色で気温やイメージ表現する

ホワイトバランスを使って色を乗せ、写真のイメージを強めてみましょう。寒い日なら「電球」などの寒色系で気温を表したり、「くもり」や「日陰」でイチョウの黄色を強めたりできます。

水たまりとレインブーツ。「電球」でクールに。

2)曇り空とイチョウはプラス補正

画面に曇り空やイチョウの割合が多くなると、カメラが明るい被写体だと思い暗く写そうとします。イチョウの色を鮮やかに出すためにプラス補正をしましょう。曇り空は白トビしますが、煙ったようないい感じの写真になります。

写真の明るさは、イチョウの色がキレイに出るように。

3)水たまりは主役を決めて

水たまりを撮るときは、①落ち葉、②波紋、③映り込みのどれを主役にするかでピント位置と明るさが変わります。また、少し動くだけで映り込む景色も変わってきます。撮影と再生を繰り返し、調整しながら撮りましょう。

映り込みが主役。ピントと露出は映り込んだ枝に合わせました。

濡れた葉っぱが主役。ピントと露出は落ち葉に合わせました。

4)アートフィルターでオシャレなスナップを

アートフィルターを使うと、絵にしづらい状況でも簡単にオシャレなスナップに変身します。積極的に取り入れて撮影を楽しみましょう。この日の金森先生のオススメアートフィルターは、ウォーターカラーとパートカラーでした。

パステルカラーがかわいいウォーターカラー。絵本のような雰囲気に写ります。
任意の色を目立たせるパートカラー。モノクロの中に黄色だけが印象的に目立ちます。

雨の日撮影のポイントを頭に入れたところで、スナップ撮影の始まりです。この日は、東京メトロ・青山一丁目駅→外苑前イチョウ並木→神宮球場→絵画館前をスナップしました。

穴を開けたビニール袋でカメラを守る雨対策バッチリの参加者の方もいました。
外苑周辺のショーウインドウはクリスマスのディスプレー。かわいい部分を切り取りました。
一人一人の質問に答えていく金森先生。大きなボケを作りたいときは、レンズの望遠側を使い、被写体にできるだけ近づいて撮影するそうです。
ショーウインドウの映り込みを防ぎたいときは、レンズの先端をピッタリガラスにつけて撮影します。金森先生のカメラは、雨の日で濡れても安心・防塵防滴のOM-D E-M1。
絵画館まで続く外苑前のイチョウ並木。週末は大勢の人で歩きにくいイチョウ並木ですが、平日の雨の日だったのでゆっくり撮影を楽しむことができました。
立ったり、しゃがんだり。面白いところを探しました。被写体探しがスナップ撮影の醍醐味ですね。
傘に落ちたイチョウを撮る金森先生。
花柄やパステルカラーなどのお互いの傘を撮りあいっこしました。かわいい傘は立派な撮影アイテムですね。(撮影:金森玲奈先生)
神宮球場横では、オレンジ色の紅葉を撮ることができました。大きな水たまりで映り込みを撮影しました。
波紋を撮る金森先生。波紋を撮るときは真上から撮ると形がキレイに写ります。バリアングル液晶が便利。
雨をしのぐため、国立競技場駅の中で講評会が行なわれました。液晶モニターで本日のベストショットを見せ合いました。

講評では質疑応答の時間がありました。「水滴をキレイに撮るにはどうすればよかったでしょうか?」という質問が出ました。

「水滴感を出すには水滴をできるだけ大きく撮ることですね。望遠レンズでも頑張れば大きく写せますが、クローズアップ撮影をするのならマクロレンズがオススメです。また水滴は透明なので、明るくしすぎると輪郭が飛んでしまいます。プラス補正のしすぎに気をつけてください。暗い背景を選んだ方が、輪郭がキラリと強調されます」と金森先生。

最後に金森先生から雨の日撮影後の、カメラのお手入れ方法を教わりました。

「雨の日に撮影したら、帰ったらタオルなどできちんと水気を拭き取ってください。特にズームレンズの間やマウント、アクセサリーシューの周りは水が溜まっているので丁寧に。また、今日みたいに寒い日はいきなり暖かい部屋にカメラを入れてしまうと、カメラやレンズの中に結露ができて故障やカビの原因になります。最初に玄関に置いて、家の中の気温に慣らしてから室内に入れましょう」

雨の日にしか撮れない写真があると学べた今回のフォトルージュ。私もとても勉強になりました。みなさんも雨の日撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。

参加者の方の作品です。撮影:まりこさん「大雨で凍えるような寒さの中での撮影でしたが、雨の日の撮影が初めてだったので、とてもいい経験になりました。そして同じ場所、同じ被写体でも、撮影者によって目のつけ所がまったく違うところが、とても新鮮で面白く楽しめました」
(2014/12/5)
加藤マキ子(ツナ☆カメラ)
1981年生まれ。写真編集者。カメラ書籍を手掛ける編集プロダクションで女性向けのカメラ雑誌や書籍を多数手掛ける。その後、実用書系編集プロダクションを経て、2013年に独立。『光と色の写真の教科書 〜ふんわりフォトもこっくりフォトも思いのまま〜』『まりこ先生が教える やさしい写真の教室』などの企画・編集を担当。ときに、撮影や執筆も手掛けることも。仕事が好きで、マグロのように止まらず常に全力疾走中!