料理と写真、両方を教わるフォトレッスン!

ABCクッキングスタジオで「ケークサレ」の撮影に挑戦

ABC Cooking Studio 汐留グラウンドで、彩り野菜でケークサレを作り、できあがった料理をソニーNEX-3Nで撮るという1dayレッスンが行われました。

自分で作った料理をおいしそうに撮れたらうれしいですよね! 料理好き&写真好きの女子たちが参加した、作って 撮って 楽しい! フォトレッスンをレポートします。

ソニー×ABC Cooking Studioの1dayレッスンは、ケークサレ作りと写真の撮り方を講師の先生からていねいに習うことができます。ですので、料理が苦手な人も写真初心者でも安心して参加できます。
参加したみんなと講師の先生と一緒にハイチーズ♪

写真映えするカラフルな食材でケークサレを作る

ソニー×ABC Cooking Studioの1dayレッスンは、最初にケークサレ作りからはじまりました。ケークサレとは、フランス料理の一種で塩ケーキ(ケーク=ケーキ+サレ=塩)のこと。塩気のあるケーキなので、小腹が減ったブランチや3時のおやつ、お酒のおつまみにピッタリな料理です。

しかも、作り方はとっても簡単! 材料を切って、炒めて、生地に混ぜて、焼くだけ。

今回はケークサレを作った後に写真に撮るので、具材に写真映えするカラフルな野菜が用意されていました。料理をかわいく&おいしそうに撮りたいときは、写真に映える彩りのよいメニューを選ぶとよいそうです。

ケークサレの作り方を教えてくれたABC Cooking Studioの安田先生。スタジオの天井には、大型モニターが設置され、先生の手元を見ながら説明を聞くことができます。
最初に用意された彩りのよいプチトマト、パプリカ、ブロッコリーなどの野菜を切ります。
タマネギ、パプリカ、ブロッコリーをしんなりするまで炒め、粗熱を取ります。粗熱を取っている間に、ケークサレの生地を作ります。参加したカメラ女子は、自分のカメラで調理の手順も写真に収めていました。
生地に炒めた野菜を混ぜ、パウンドケーキ型に生地の半分を流し入れます。その上にソーセージとウズラの卵、アンチョビペーストを並べ、残りの生地を入れます。生地の間に具材を入れることで、ケークサレを切ったときの断面の見映えがよくなるそうです。
生地の表面を平にしたら、プチトマト、ブロッコリー、ブラックオリーブを彩りよく並べます。
予熱を入れたオーブンで約40分ほどケークサレを焼きます。焼き上がる前のケークサレをパチリ。

おいしい写真のポイントは、構図、明るさ、ぼけ、色合い

ケークサレを焼いている間、ソニーから参加者全員にNEX-3Nが1人1台貸し出されます。

最初にNEX-3Nの基本的の使い方を教えてもらいました。ミラーレスカメラを初めて触る人も多く、みなさん興味津々で講師の方の説明を聞いていました。

おいしい写真の撮り方を教えていただいたソニーマーケティングの鹿山千夏先生。
今回貸し出されたソニーNEX-3N。カラーバリエーションは、大人っぽいブラック、かわいいピンク、ナチュラルなホワイトの三色が用意されています。
ミラーレスカメラを初めて触る人も多かったようで、先生の説明を聞きながら興味津々に試し撮りをする参加者の方々。
初心者向けのレッスンだったので、電源の入れ方やカメラのかまえ方、撮影、再生までを手順を追って、ていねいに説明してくれました。普段スマートフォントで撮影している人は、両手でカメラを固定する撮影スタイルが新鮮だったようです。

さて、おいしそうに見える写真の撮り方とはどういうものでしょう。

最初に構図について学びました。構図とは、画面に対して被写体をどこに配置するかといった画面構成のこと。構図にはいろいろな種類がありますが、4つの基本的な構図が紹介されました。

三分割構図:画面の縦横を三分割して、交差するポイントに被写体を配置する構図です。適度な余白ができやすく、写真がバランスよくまとまって見える構図です。また、お皿の一部分を切ると、見た人は切った部分を想像するため画面に広がりが出ます。
S字構図と斜線構図:被写体がふたつ以上あるとき、お皿の縁でS字を作ったり、被写体を画面の対角線上に配置したりする構図です。視線が動くので、画面に奥行き感や広がり感がでてきます。
縦位置構図:左右が狭くなるので、視線を中央に集めやすく被写体を目立たせることができます。縦の辺が長いので、手前から奥までの流れが作りやすく奥行き感もでます。縦位置構図と三分割構図を組み合わせる(上下2:1)と安定感がより増します。
真上構図:真上から撮ることで被写体が平面的になり、グラフィカルな印象を与えます。キッチュでかわいい感じに写るので、料理だけでなく、雑貨やお花などの被写体にも向いています。

続いて、料理をおいしそうに撮るポイントとして、「背景をぼかす」「ふわっと明るく撮る」「暖かい色味を演出する」(温かいかい料理は暖かい色味に、冷たい料理は青系の色味にするとよいそうです)ことが紹介されました。

通常の撮影でぼけの量の調節や明るさを変更しようとすると、絞り値や露出補正を使いますが、ソニー NEX-3Nの「マイフォトスタイル」という機能を使えば、カメラの知識を知らなくても背面のダイヤルをクルクル回すだけで、ぼけの量や明るさ、色合いを変更することができます。

おしゃれにおいしそうに撮るポイントは、「ぼけ」「明るさ」「色合い」の3つ。背景を大きくぼかし、ふんわり明るくして、料理の温かさを色味で演出すると、おいしそうな写真になります。
ケークサレが焼き上がるまで時間が余ったので、自分撮りの機能も紹介されました。NEX-3Nは、背面液晶をくるっと回すことができ、自分の顔を見ながら撮影することができるそうです。液晶を反転させると“自分撮りセルフタイマー”に切り替わり、シャッターボタンを押した3秒後にシャッターが切れます。この機能は自分撮りが大好きな女子たちに大変好評でした。
ケークサレが焼き上がりました! 粗熱が取れたら、パウンドケーキ型から外し、お皿に盛りつけます。
撮影用にピンクのレース柄と、茶色の木目柄のバック紙が用意されていました。お皿の背景まで気をつかって撮ると、よりかわいく&おいしそうに写すことができます。
最初はケークサレを切らずに撮影。その後、切って断面を見せたバージョンも撮影していきました。
縦位置構図で撮影。ケークサレの周りに彩りのよいプチトマトとセルフィーユを添えておいしさを引き立てました。ナイフとフォークを脇役に添えることで、食卓のイメージを出ています。撮影:のぽりん さん
お皿を対角線上に配置して、真上構図と斜線構図を組み合わせて撮りました。プチトマトとオリーブの断面が見えてかわいい印象になりました。撮影:のぽりん さん
ケークサレを切り、断面図を見せることでライブ感を演出。手前3分の2にケークサレを、奥3分の1に材料のプチトマトを配置し、縦位置構図と三分割構図を組合わせました。背景を大きくぼかすことで、手前のケークサレが引き立ちました。撮影:のぽりん さん
ケークサレにググッと寄って、撮影しました。ケークサレの生地の黄色に、赤いプチトマトの色がとても映えていました。料理の彩りの大切さが改めてわかりました。撮影:のぽりん さん
最後にケークサレを持ち帰るための箱が配られました。後日、参加した方から味の感想を聞いたところ、チーズとアンチョビの塩気が効いていて、冷めてもとてもおいしかったそうです。

初めてミラーレスカメラを触ったという参加者の方に感想を聞くと、「難しそうな印象があったけど、思ったより操作が簡単でした」「ピクチャーエフェクトという画面を加工する機能がスマホのアプリみたいで面白かった」とのことでした。

(2013/8/26)
加藤マキ子(ツナ☆カメラ)
1981年生まれ。写真編集者。カメラ書籍を手掛ける編集プロダクションで女性向けのカメラ雑誌や書籍を多数手掛ける。その後、実用書系編集プロダクションを経て、2013年に独立。『光と色の写真の教科書 〜ふんわりフォトもこっくりフォトも思いのまま〜』『まりこ先生が教える やさしい写真の教室』などの企画・編集を担当。ときに、撮影や執筆も手掛けることも。仕事が好きで、マグロのように止まらず常に全力疾走中!