ハッセルVシステムレンズでおそらく製造本数が一番多いのではないかと思われるレンズです。前回の連載登場時はCタイプのものを使用していますが、結果的には今回の個体の方が優れておりました。少し新しいレンズということもあるのかもしれませんし、個体差かもしれません。ただ、デザイン的にはCタイプのものが優れています。
ものすごく解像力が高いのかと言われると困るのですが、開放からの象の整い方が優れているのは、球面収差がアンダーに振れているからという話もあります。絞りこむとピシッときますが、XCDレンズにはかなわないでしょうし、絞り込んでも少々軟らかい再現です。