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microSDカードの選び方とは? 最新アクション/Vlogカメラ3台で、Samsung「PRO Ultimate」を徹底検証!

コストパフォーマンスが高いメモリーカードのEVO PlusやPRO Plusシリーズを展開するSamsungから新製品が登場。その名も「PRO Ultimate」。シリーズの頂点に君臨するハイスペックなメモリーカードだ。

しかしながら、メモリーカードはスペックから実力が想像しにくいのではないだろうか?

そこで今回はアクションカメラを使い、分かりやすい検証を試みてみた。なぜアクションカメラなのかというと、ハイエンドのデジタルカメラに匹敵する4K120fpsの超高品位な映像が手軽に撮れるから。

長時間撮影にも挑戦してみたので、熱停止に悩むユーザーは参考にしてほしい。

メモリーカードの「どこ」を見る?

ネット通販が主流の現在、価格順にソートして安い製品を購入する方も多いことだろう。

しかしメモリーカードに関しては、この買い方はNG。とくに動画撮影に使う場合、「カメラに適合した製品」を選ばないとコマ落ちしたり、撮影できないこともある。

つまり、メモリーカードは価格ではなく「スペック」で買うということ。

以上が大前提なのだが、メモリーカードの規格は複雑で難しいし、適合品を調べるのも手間がかかる。

たとえカメラの仕様書に推奨品が記されていても、「高いから別の製品にしたい」と葛藤することもあるわけで、メモリーカード選びには悩みや迷いはつきものだ。

まずは、そこから解消していこう。

Samsung microSDカードの種類と特徴

今回の検証では、性能の異なる3タイプのmicroSDカード「EVO Plus」「PRO Plus」「PRO Ultimate」を用意。それぞれのスペックと製品の特徴は以下の通りとなる。

PRO Ultimate
PRO Plus(上)EVO Plus(下)

EVO Plus

  • 容量:64GB、128GB、256GB、512GB
  • 最大転送速度:130MB/秒
  • 転送速度規格:U3、V30、A2、Class10(64GBのみU1、V10、A1、Class10)
  • 特徴:コストパフォーマンスが高く、128GB以上の場合、4K記録にも対応しており、幅広いユーザーにおススメの製品

PRO Plus

  • 容量:128GB、256GB、512GB
  • 最大読み出し速度:180MB/秒
  • 最大書き込み速度 130MB/秒
  • 転送速度規格:U3、V30、A2、Class10
  • 特徴:読み出し速度がEVO Plusより速いため、長時間の映像を撮影して編集を繰り返すワークフローに適したタイプ

PRO Ultimate

  • 容量:128GB、256GB、512GB
  • 最大読み出し速度:200MB/秒
  • 最大書き込み速度 130MB/秒
  • 転送速度規格:U3、V30、A2、Class10
  • 特徴:長時間の撮影データも高速にバックアップ。メモリー容量が一杯になるまで撮影するスタイルならPRO Ultimateが最適

4K動画なら「V30」でOK

メモリーカード選びの手がかりとなるが、仕様書やスペック表だ。

メモリーカードの仕様書にはたくさんの規格名や速度などの情報が書かれているが、おおむね「容量」「最大速度」「転送速度規格」の項目に着目すればいい。

「容量」と「最大速度」は文字どおりなので割愛。

ポイントとなるのは「転送速度規格」の項目だ。

そもそも、メモリーカードで重要なのは「カメラに対応できる速度」なので、その点を押さえればいい。その情報となる項目が「転送速度規格」にある「V●●」の部分。「V」とは「ビデオスピードクラス」のことで、最低速度を保証する規格のこと。

ほかにも、スピードクラス(Class●)やUHSスピードクラス(U●)も最低速度を知る手掛かりとなるが、ビデオスピードクラスと重複するので覚えなくても大丈夫。

とはいうものの、「カメラに必要な最低速度が分からない」との意見もあるだろう。

そこで具体的な数値を示しておくと、メモリーカードに「V30」と記されていればOK。これは「最低30MB/秒の書き込みを保証します」という規格で、4K120fpsを撮影できる速さだ。

最低保証速度と規格一覧
最低保証速度スピードクラスUHSスピードクラスビデオスピードクラス解像度目安
90MB/秒V90(UHS-II規格のみ)4K以上
60MB/秒V60(UHS-II規格のみ)
30MB/秒U3V304K前後
10MB/秒Class10U1V10フルHD
6MB/秒Class6V6
4MB/秒Class4
2MB/秒Class2

ちなみに、アクションカメラの代表格「GoPro HERO12」(以下、GoPro12)は4Kより高解像度の5.3Kで撮影できるが、最高フレームレートが60fpsに下がるため、データ的には4K120fpsよりも負荷が小さい。したがって、GoPro12ならV30の規格で十分。

そもそも、GoPro12の4K120fps(10bit)映像の書き込み速度はおよそ9.33MB/秒(実測)なので、V30でも十分に余裕のある性能といえる。

GoPro12のライバル「DJI Osmo Action 4」(以下、Action 4)や話題のVlogカメラ「キヤノン PowerShot V10」(以下、V10)でも同様に必要な速度を計測してみると、下記の表のようになった(GoPro12、Action 4は10bit、V10は8bit映像の場合)。

GoPro12、Action4、V10の書き込み速度の実測値
GoPro12Action 4V10
撮影解像度とフレームレート4K120fps4K120fps4K30fps
実際の書き込み速度9.33MB/秒10.32MB/秒20.21MB/秒

同じ4K撮影でもカメラによって書き込み速度が大きく異なっている。

しかしながら、もっとも速い書き込み速度が必要なV10でも20.21MB/秒となるため、ビデオスピードクラス「V30」(30MB/秒の最低速度保証)なら4K撮影に支障はないということ。

カメラに必要なメモリーカードの規格は、スペック表やマニュアルに記載されていることも多いので、購入前に確認してみるとよいだろう。

注意したいのは、メモリーカードのスペックに記された「最大書き込み速度」を鵜呑みにしないという点。

今回のテスト撮影において、比較としてV30の記載がない「最大書き込み速度:60MB/秒」のmicroSDでも撮影してみたのだが、途中までは問題なく使えていても、設定を変更したりすることで「書き込み速度低下」のエラーとともに撮影できなくなるトラブルに見舞われた。

解像度やフレームレートを下げると撮影できた点からも、書き込み速度が追い付いていないことが予想される。つまり、大切なのは「最高速度」ではなく「最低速度保証」ということ。

とりあえずの結論としては、4K撮影に使うメモリーカードは「V30」規格を使えばOK。

SamsungのEVO Plus(128GB以上)、PRO Plus、PRO UltimateはすべてV30対応なので、スペック的にどれを選んでも大丈夫。

唯一、64GBのEVO Plusだけは「ビデオスピードクラスV10」規格なので、4K撮影できるかどうかはカメラ次第となる。

ベンチマークではPRO PlusとPRO Ultimateの性能が際立つ

今回のテスト撮影に使用するmicroSDカードは、EVO Plus、PRO Plus、PRO Ultimateの3種類。

ザックリとした違いは、EVO Plusはコストパフォーマンス重視で撮ることを楽しみたいライトなユーザー向け、PRO Plusは動画編集もこなすミドルユーザー向け、PRO Ultimateは大量に撮影する映像クリエーター向け、という感じ。

そして検証に使用するカメラは、今夏に登場したばかりのアクションカメラGoPro12とAction 4、VlogカメラV10の計3台を用意。

GoPro HERO12

定番アクションカメラの最新モデル。高度なブレ補正と5.3Kのイメージセンサーが生み出す解像感の高い映像が特徴。HDRやLogモードを搭載し、色彩表現の自由度も向上している。

DJI Osmo Action 4

アクションカメラとしては大型のイメージセンサーを搭載し、低照度下でも階調感の高い映像が撮影できる。耐熱特性が高く、熱停止までの時間がもっとも長かった。

キヤノンPowerShot V10

1インチのイメージセンサーを搭載したVlogカメラ、キヤノンPowerShot V10。アクションカメラのように“激しく動いて撮る”スタイルは苦手だが、写真も動画もきれいに撮れる貴重な1台。

まずは、EVO Plus、PRO Plus、PRO Ultimateのベンチマークを測定してみよう。

計測には「Samsung SDカードリーダー(ver3.0)」およびドスパラのクリエーターPC「raytrek R5-RL5」使用した。

Samsung SDカードリーダー(ver3.0)
後日、単体で販売予定のSamsung SDカードリーダー(ver3.0)。メモリーカードを挿入するスロット部分が斜めに開口しているため、抜き差しがとてもしやすい。raytrek R5-RL5のUSB 3.2 Gen1端子に接続して、各メモリーカードのベンチマークを計測した
raytrek R5-RL5
Core i7-13700HX、16GBメモリー、GeForce RTX 4060 8GB LaptopGPU、1TB Gen4 SSDというデスクトップ並みの性能を誇るハイスペックノートPC。miniDisplayポート、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1、USB 2.0、HDMI2.1、LAN、SDカードリーダー (SD/SDHC/SDXC, UHS-I)、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子とインターフェースも充実

測定した結果は、下記の表のとおり。読み出し速度は赤枠の数値、書き込み速度は青枠の数値を見ればいい。

EVO Plus
PRO Plus
PRO Ultimate

PRO PlusとPRO Ultimateは読み出し/書き込み速度ともにカタログスペックに近い数値なのはさすが。PRO Ultimateの登場前はPRO Plusがハイエンドモデルだっただけに、キッチリと数値を出している。

EVO Plusは書き込み速度がメーカー公称値として公開されていないが、60MB/秒以上とV30の速度をはるかに上回っているので4K120fpsの撮影でも支障はない。

ベンチマークの結果だけを見る限り、4K撮影に関してはどのタイプもオーバースペック気味で、撮影では差が出ないことになる。

以上の結果から、「撮る」という点に着目するなら、EVO Plusがもっともコストパフォーマンスが高いといえそうだ。

熱停止と戦いながら過酷な長時間撮影に挑む

次はGoPro12、Action 4、V10の3台に、EVO Plus、PRO Plus、PRO Ultimateを順に挿入し、カメラを最高品質にセットして撮影。

撮った映像を確認してみると、EVO Plus、PRO Plus、PRO Ultimateともに問題なし。

そこで検証するターゲットを新登場のPRO Ultimateに絞り、本腰を入れて128GBの容量が一杯になるまで各カメラでテスト撮影を繰り返してみた。

シーンを変えたり、カメラの設定を変えたりしながら撮影した総時間は32時間以上。なにか起きたら困るけど、なにも起きないと記事的につまらないという複雑な思いで撮影を続ける。「検証のための映像」なので、構図などを考えず撮影できる点が救い

結果は……エラーどころかコマ落ちするカットすら見当たらない。念のためパソコンのソフトで映像ファイルのエラーチェックをしてみても問題なし。

熱停止するまで撮影を試みても、熱停止を繰り返しながら撮影してみても、128GBのメモリーカードが何度も一杯になるまで撮影を繰り返してもノープロブレム。

もっとも、ベンチマークでは必要以上の速度が出ているのだから、この程度の撮影で問題が出るほうが問題だが。

気になる点があるとしたら、メモリーカードが挿入しづらかったり、メモリーカード交換時に落としてしまったり、テーブルに置いたメモリーカードが風で飛ばされてしまったりしたこと。

もっとも、これはmicroSDカードが小さ過ぎるためであり、性能とは関係のない話だ。

とはいうものの、今回のテスト撮影で最も気を使ったのがメモリーカード交換時のトラブルなので、みなさんも気を付けてほしい。

GoPro12(左)、Action 4(中央)、V10(右)のメモリーカードスロット。指先ほどの極小メモリーカードを、狭くて小さなスロットに挿入するのだから、落としたり反対に入れてしまったりなどのトラブルが絶えない。どちらもメモリーカードの破損につながるので、慎重に確認しながら作業しよう

撮影の検証に話を戻すと、たとえ熱停止で撮影が止まったとしても、EVO Plus、PRO Plus、PRO Ultimateともに映像はきちんと記録されている。

ただし、熱停止後の映像ファイルの状態はカメラにより異なるので、今回使用しているGoPro12、Action 4、V10なら問題ないということ。

今回の撮影は熱停止に悩まされたため対策を施した。本体からバッテリーを抜いて蓋を外し、内部に空間を作って空冷の効果を高める。電源はモバイルバッテリーから供給。歩いていると開口部に風が吹き込むため、4K120fpsでも熱停止しにくい。ただし、防塵防滴防水などは皆無になるので自己責任で撮影してほしい

ちなみに、各カメラを最高品質に設定し、128GBのメモリーカードが一杯になるまでに撮影できた時間は下記の表のとおり。あくまでも目安と考えてほしい(GoPro12、Action 4は10bit、V10は8bit映像)。

容量128GBで撮影できた時間
GoPro12Action 4V10
フレームレート4K120fps4K120fps4K30fps
撮影可能時間3時間54分3時間7分2時間31分
熱停止までの時間約21分約56分約16分

GoPro12とAction 4は、上記の熱対策を施すことで長時間の連続撮影が可能だが、V10は約60分で撮影が停止するため、それ以上の連続撮影はできない。

ちなみに熱停止までの時間は、GoPro12とAction 4は晴天の屋外で歩きながら、V10は27度の室内で定点撮影した際の結果となる。

続いて、カメラを最高品質に設定し、メモリー容量の限界まで「連続撮影」できるかをチェック。最長で約4時間の連続撮影になるので、歩きながらではなく定点撮影でテストを行った。

ただし定点撮影の場合、本体に風が当たらないため熱停止しやすくなる。そこで、空冷ファンを使い強制的に冷却するスタイルで撮影を敢行。

連続撮影の様子。三脚にステーを乗せ、バッテリーを外したアクションカメラと空冷ファンをセット。空冷ファンは両面テープで固定。どちらもモバイルバッテリーで駆動し、ファンの風をカメラ内部に送る。検証映像を撮ることが目的のため、ファンによる風きり音の対策はしていない

128GBのPRO Ultimateを使い、GoPro12とAction 4に対して屋内と屋外の2か所で連続撮影をしてみたが、どの場合もコマ落ちなどは見られず、最後まで撮り切ることができた。

書き込み速度のベンチマークが低かったEVO Plus(128GB)+GoPro12でも結果は同じ。

結論。

・PRO Ultimateは4K120fpsで128GBの容量一杯に連続撮影できる!
・EVO Plusも4K120fpsで128GBの容量一杯に連続撮影できる!

撮った後に分かるPRO Ultimateのありがたさ

すべての検証を終えてこの記事を書いているが、アクションカメラ用のメモリーカードとして重要なのは、書き込み速度よりも「読み出し速度」ではないかと認識を改めている。

そのきっかけとなったのが、バックアップテスト。

撮影した動画はパソコンの内蔵ドライブや外部のドライブにバックアップすることになるが、今回の撮影データは容量がとても大きい。128GB×9回分以上ものデータをバックアップするのだから、その時間もばかにならないわけだ。

128GBのバックアップに要した時間を、EVO Plus、PRO Plus、PRO Ultimateのそれぞれで計測すると下記のようになった。

カードリーダーは、ベンチマークテストにも使ったSamsung SDカードリーダー(ver3.0)。バックアップ先としてSamsungのポータブルSSD「T7 Shield」を用意。

撮影データ128GB分のバックアップに要する時間
PRO UltimateはEVO Plusよりも1.5倍、PRO Plusと比較すると1.1倍の速度。PRO PlusとPRO Ultimateは実力が拮抗しているので選択が難しそうだ
超軽量(98g)のポータブルSSD「T7 Shield」。最大読み出し1,050MB/秒、最大書き込み1,000MB/秒を誇るT7シリーズのひとつで、防塵、防滴、防水性能にプラスしてセキュリティー機能を搭載したタフなモデル。バックアップ用途だけでなく、超高速なアクセス速度から作業用ドライブとしても快適

上記の表を見ても分かるとおり、たくさん撮影するならバックアップ時間が短いPRO Ultimateが快適。

とくに今回の検証は時間に追われる作業となったため、短時間で処理できるPRO Ultimateのありがたさが身に染みた。

参考までにバックアップ中の速度を掲載しておくと、下記の画像のとおりとなった。どのメディアも、最初から最後まで安定した速度で転送できていることが分かる。

EVO Plus
PRO Plus
PRO Ultimate

また、検証では高速なSSDとカードリーダーを使っているので速度が出ているが、たとえばメモリーカードリーダーが遅い場合など、足を引っ張る機器があると高速なメモリーカードも実力が発揮できないので注意しよう。

以下は、それがよく分かる検証となる。

PRO Ultimateで撮影した10分弱の映像のバックアップに要する時間を、Samsung SDカードリーダー(ver3.0)と、筆者所有のUSB 3.0、および古いUSB 2.0のカードリーダーで比較してみた。

カードリーダーによる転送速度の違い
PRO Ultimateで撮影した10分弱(約3.7GB)の映像のバックアップに要する時間。ちなみに、高速なSamsung SDカードリーダー(ver3.0)も接続端子を間違える(USB 2.0の端子に接続)と速度が出ない点に注意

メモリーカードリーダーは古い製品を長く使っている方がいるかもしれないが、時間を無駄にしないためにも高速なタイプを用意したい。

また、接続端子を間違えても速度が出ないので、USB 3.0以降の製品は「青い端子」に接続しているかを確認しよう。USBもメモリーカードに負けず規格がややこしいのだが、「ケーブル側の端子が青かったら、パソコン側も青」と覚えればいい。

接続端子の間違いは初心者でなくともありがちなミスなので要注意だ。

高速なUSB 3.0以降の製品は「青い端子」が用いられている。色を合わせて接続すれば間違えることはない

撮影のレスポンスは同じだが撮影後に違いが出る

今回、Samsung製のmicroSDカード EVO Plus、PRO Plus、PRO Ultimateをアクションカメラで使うという検証を試みたわけだが、撮影に関してはどのタイプであっても問題なく撮り続けられる。

となると、もっともコストパフォーマンスが高いのはやはりEVO Plusといえるだろう。

短時間の撮影を繰り返して、こまめにバックアップするスタイルならおススメだ。

しかしながら、動画ファイルは撮影した後のハンドリングも重要で、たくさん撮影するほどバックアップに時間がかかるし、一度の撮影が長時間に及ぶ場合も同様。

この場合、読み出し速度の速いPRO PlusかPRO Ultimateが選択肢となる。

両者の判断は、バックアップするタイミングを基準に考えればOK。メモリーカードの容量の半分以下が多ければPRO Plus、常に半分以上の容量を撮影するならPRO Ultimateが快適だ。

または、128GBよりも大きな容量が必要なら、大容量データのバックアップ時間を考慮してPRO Ultimateを選んだほうがいい。

実際に使ってみた印象をまとめると、以下のような感じになる。

EVO Plus

  • おススメの容量:128GB
  • 1カットの映像の長さ:数分程度
  • ぴったりのユーザー:容量一杯まで撮ることは稀で、撮影が終わったらこまめにバックアップする

PRO Plus

  • おススメの容量:128GB、または256GB
  • 1カットの映像の長さ:10分程度
  • ぴったりのユーザー:容量一杯まで撮ることもあるが、半分程度でバックアップすることが多い

PRO Ultimate

  • おススメの容量:128GB、256GB、512GB
  • 1カットの映像の長さ:長時間
  • ぴったりのユーザー:長時間や容量一杯まで撮影することが多い。大容量タイプを必要としている

そして、カードリーダーやバックアップに用いる外部ドライブ。こちらも高速なタイプを用意しよう。

超高速なポータブルSSDは高価かもしれないが、カードリーダーは手ごろな価格で購入できるものも多い。今回使用したSamsung SDカードリーダー(ver3.0)は、EVO Plus、PRO Plus、PRO Ultimateとの相性もバッチリなので、今後の日本発売を待ちたいところ。

Samsung製microSDカード「EVO Plus」「PRO Plus」「PRO Ultimate」は性能、信頼性ともに高く、安心して使えるメモリーカードだ。

その証拠に、筆者はずっとEVO Plusを指名買いしている。

今はまだフルHDの仕事が多いためEVO Plusで事足りているが、4K60fps以上の品質で撮影する機会が増えてくると、より高速なPRO PlusやPRO Ultimateが必要になってくるのだろう。

古いタイプ、新しいタイプ、SD、microSD、使用中のもの、ストックしている未使用のもなどなど、筆者の元ではたくさんのEVO PlusやPRO Plusが活躍中

機材協力:DJI Osmo Action 4「パンダスタジオレンタル

桐生彩希