交換レンズSHOW CASE

KamLan 55mm F1.4

(キヤノンRF/ソニーE/ニコンZマウント)

KamLan 55mm F1.4をα7 IIIに装着したところ

55mmでF1.4というスペックを比較的低価格で実現したレンズ。35mmフルサイズに対応している。発売は8月26日発売。本稿執筆時点の実勢価格は税込3万4,100円前後となっている。

外観

側面
前面
絞りリングとフォーカスリング
絞りの形状
同梱のフード
フード装着時

主な仕様

名称:KamLan 55mm F1.4
発売日:2022年8月26日
実勢価格(税込):3万4,100円前後
マウント:キヤノン RF/ソニー E/ニコン Zマウント
レンズ構成:6群8枚
最短撮影距離:0.5m
フィルター径:58mm
最大径×長さ:約76.5×60mm
重量:475g

作例

掲載写真はカメラで記録したJPEG画像。

α7 III / マニュアル(F8・1/80秒)/ ISO 100

まずはF8に絞って遠景の解像感を見た。橋の構造もよく分かるレベルで十分解像していた。手前の船の細部もしっかり写っていて、55mmだがF8程度でパンフォーカスも狙える。

α7 III / マニュアル(F1.4・1/400秒)/ ISO 100

絞り開放でガラス窓の反射を利用して撮影した。ピントは奥の橋に合わせて手前をボカしている。ボケのある前景が重なる多重露光のような写真になった。

α7 III / マニュアル(F1.4・1/2,000秒)/ ISO 100

こちらも絞りは開放。手前の人物のシルエットが非常に柔らかいボケで表現できた。ご覧の通り周辺減光は大きめだが、これもまた雰囲気作りに一役買ってくれる。

α7 III / マニュアル(F4・1/500秒)/ ISO 100

描写の特徴を言えば、派手さは無くしっとりと落ち着いたレンズのようだ。F4程度でもまだ周辺減光は大きいが、主題を目立たせる効果はある。

α7 III / マニュアル(F1.4・1/640秒)/ ISO 100

主題に近づいて背景を大きくボカしてみた。後ボケもかなり綺麗な印象で、ボケている草もうるさい描写になっていない。

α7 III / マニュアル(F1.4・1/60秒)/ ISO 100

絞り開放で玉ボケを確認した。ピントは手すりに合わせ、光源はビルの明かりとなっている。右上部分の細長い玉ボケは点光源の連なりによるもの。輪郭が主張しすぎない理想に近い綺麗な玉になっていた。周辺部ではややレモン形になるが、大きく形が崩れてはいない。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。