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OLYMPUS STYLUS 1
“OM-Dスタイル”の大口径ハイズーム機
Reported by 本誌:鈴木誠(2013/11/19 08:00)
オリンパスが11月下旬に発売するレンズ一体型デジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS 1」をお借りできたため、外観写真を中心にお届けする。実写を交えたレビューは後日掲載予定だ。
STYLUS 1は、同社マイクロフォーサーズ機「OM-D」シリーズに通じるデザインテイストの外観に、有効1,200万画素の1/1.7型CMOSセンサーと28-300mm相当F2.8の明るい高倍率ズームレンズを搭載したデジタルカメラ。RAW記録にも対応する。ペンタ部には約144万ドットのEVFとストロボを内蔵している。
ズーム全域で開放F2.8のレンズを搭載したことで、1/1.7型という高画質志向のズームコンパクト機では一般的なセンサーサイズでありながら、望遠側で被写体に寄って絞りを開ければボケも得やすいだろう。
ちなみに、F2.8通しズームを搭載する現行のレンズ一体型機としては、このSTYLUS 1(1/1.7型センサー、28-300mm相当レンズ)のほかに、ソニーの「サイバーショットDSC-RX10」(1型センサー、24-200mm相当レンズ)、パナソニックの「LUMIX DMC-FZ200」(1/2.3型センサー、25-600mm相当レンズ)がある。どのスペックに重きを置くか、このクラスのカメラにも選ぶ楽しみが増えた。
本機前面のコントロールリングは、デフォルト設定ではプログラムシフトや各AEモードの優先値に割り当てられている。カメラ前面にあるFn2ボタン部分のレバー操作でクラッチを外すと、クリック感がなくなるとともにMFに移行。直感的な機能割り当てと感じた。ズームレバーはシャッターボタン同軸だけでなく、レンズ部を支える左手側にも装備されている。
カメラ上面にもサブダイヤルがあり、上記のデフォルト状態では露出補正値に対応していた(前後で機能の入れ替えなども可能)。今年登場したコンパクト機の全般にも言えることだが、撮影フィーリングに大きく影響するダイヤル操作への追従性が良くなっているのが嬉しい。
EVFの視認性は、高倍率ズーム機としては満足度の高いものといえる。バッテリーは「BLS-5」で、E-P5をのぞくPENシリーズでも使用可能。レンズバリアが非搭載の大口径モデルだが、同社XZシリーズにあった自動開閉式のレンズキャップが付属し、取り回しを良くしている印象だ。このところ普及が進むWi-Fi機能も搭載している。