写真家が監修したフォトグラファー向けPCが登場!
現像、プリントまでを写真編集PCエントリーモデルで挑戦!
街スナップのコツや現像テクニックも公開
2016年11月18日 10:09
TSUKUMOが展開するBTO PCブランド「eX.computer」から、写真編集PCが登場してそろそろ1年。ラインナップのうちエントリーモデルが新しくなりました。
発売にあわせ、エントリーモデルを監修した写真家・若子jetさんの撮影に同行して、作品作りまで見せてもらいました。
場所は東京の表参道。最近、大阪など街中でのスナップで写真展や写真集に力を入れる若子jetさんに、撮影スタイルや、作品へのこだわりについて聞きます。(質問:編集部 回答:若子jet)
街スナップで被写体を切り取るセンスとは
表参道にはよく撮影に来られるのですか? この街の魅力とは?
常にトレンドの先端を走りつつしも、時代の歴史を刻んでいく街並みだと思います。街の景観も非常に美しく、その時々の季節を感じられるのも表参道の街の魅力です。
また、つくりこまれたショーウインドウなど、魅了してしまうほどのフォトジェニックなモチーフも多く、街歩きが楽しくなるエリアだと思います。
今回は街スナップです。普段の広告写真の仕事や、スタジオでの作品撮影との違いは?
クライアントの依頼に沿った限られた条件、時間内での撮影とは全く異なります。気分的にのびのびしながらの撮影は開放感があり、自由度の高い撮影だと思っています。
今日のカメラはあまり大きくないですね。
開放的な散歩を楽しむことに集中したく、スナップ撮影時の機材は、いつも身軽に最小限にするよう、心がけています。それに、単焦点レンズを使用することによって、被写体との距離感を楽しむ事ができます。
現像作業はスムーズなのが一番!
撮影後は、若子jetさんが講師を勤めているデジタルハリウッド大学へ。監修したeX.computerの写真家向けエントリーモデルを使いながら、撮影した画像のRAW現像からプリントまでを試してもらいました。
基本的にはRAWで撮影するのですか? RAW現像時によく補正する項目は?
基本的には、RAW形式とjpg形式で同時記録撮影をします。JPEGはセレクト用なので、撮影時には最小サイズに設定しています。
また、オリンパスのカメラのときは、どのアートフィルターが合うのか事前に確かめるため、カメラ内でアートブラケット機能を試すことで、イメージをより明確化させることもあります。
普段からRAW現像はカメラではなくPCで行っていますよね。
撮影段階でイメージした仕上がりに向けた正確性を求めていくことも大切ですが、最終的な仕上げをするPC環境はとても大事なことだと思います。
撮影後のPC作業は、スムーズに操作できることで、撮影に集中でき、仕上げのイメージを崩すことなく、ゴールを目指せます。
今回、ご自身が監修したエントリー向けPCで、RAW現像やアートフィルターを適用していました。普段のPCより非力に感じた部分はありますか?
いつも使っているOlympus Viewer 3でPEN-Fの画像を現像しましたが、画像の切り替えや拡大もスムーズで、アートフィルターも瞬時に切り替えられました。エントリークラスとはいえ問題なく操作できました。
他のeX.computerの写真編集モデルよりスペックは低めですが、よほど大量のRAWを扱わない限り問題はないはずです。価格も安めに設定できたので、しばらくPCを買い換えてない人や、家族のための買い換え候補などとしておすすめできます。
やっぱり写真はプリントしたい!
現像が終わったら今度はプリントです。今回は若子jetさんの強い希望で、額装まですることにしました。
撮影するだけなく、プリントすることにこだわりはありますか?
写真はプリントが最終形態だと思います。そしてぜひご自分の部屋に飾ってください。プリントすることで思い入れが強まり、フレームに入れることで「作品をつくった」という意識が高まります。
撮るだけでも楽しいものですが、プリンターやPCを使って作品まで持っていくことも、写真の楽しみではないでしょうか。
表参道の路地の中に入って行くと、静かな住宅地も多く見られます。街中に金魚が気持ち良さそうに泳いでいるのが、とても印象的でした。直接的な強い光が入ってしまい、金魚の質感が出ていなかったので、露出をマイナス側にして、ポップアートで主役の金魚と水面を鮮やかに変えました。(若子jet)
eX.computerの他の写真編集PCと違い、スリムケースを採用したエントリーモデル。マスターズモデルやプレミアモデルのような、有り余るパワーで大量の画像処理をこなすタイプではないものの、2,000万画素クラスのRAW画像を楽々扱うパフォーマンスは十分持っています。
ブランド | eX.computer |
CPU | Core i5-6500 |
メモリ | 8GB DDR4 |
マザーボード | MSI H110M PRO-VH |
グラフィック | インテルHD Graphics 530 |
ストレージ | 2TB HDD |
光学ドライブ | DVD SuperMulti |
カードリーダー | ○ |
OS | Windows 10 Home |
販売価格 | 7万4,800円(税別) |
制作協力:株式会社Project White
撮影協力:デジタルハリウッド大学
撮影(屋内):曽根原昇