新製品レビュー

SwitchPod

ワンアクションで開脚する斬新なテーブル三脚

SwitchPod(開脚したところ)

イメージビジョン株式会社が12月25日に国内発売した「SwitchPod」をレポートする。開脚の仕組みが特徴的で、テーブル三脚にもハンドグリップにもなるというアメリカ発のアイデア商品だ。希望小売価格は税別1万4,000円。

収納状態。

ハンドグリップとして

ハンドグリップの状態。

箱から取り出した状態は、グリップ状の板の先にカメラ台が備わったようなスタイル。この状態でカメラを載せると、ハンドグリップのように使える。側面形状が握った手の指に添うため、しっかりと持ちやすい。

ハンドグリップの状態。自分に向けるも相手に向けるも自在。

応用編として、上下を逆さにしてみた。三脚ネジ穴に引っ張り方向の力を与えることは若干不安だが、動画用リグのように、カメラ上部のハンドルを掴むスタイルになった。手ブレ補正機構と可動式モニターを備えるカメラであれば、カメラ位置の幅が広がるだろう。

ハンドグリップ状態で、上下を逆さにした。

開脚してテーブル三脚に

テーブル三脚として使う際は、脚を広げる必要がある。メーカーの公式動画を見ると、ワンアクションでカッコよく開くのが粋のようなので、練習してみた。

若干のドヤ顔とともに、各部を詳しく見ていこう。

SwitchPodの脚部には特別な開脚ロック機構がなく、何かの拍子に脚が畳まれたら……と心許ない気持ちもあった。しかしこれにより、カメラを取り付けたままでもハンドグリップとテーブル三脚の状態を素早く行き来できる。

脚の底部にはゴム脚が備わっており、収納時には脚が勝手に開きにくいようマグネットで固定されるなど、シンプルな見た目に必要十分な配慮がなされていた。

ゴム脚を備えている。
収納時はマグネットで脚を固定している。

アクセサリー用のネジ穴も装備

LitraTorchを装着。

SwitchPodの脚の付け根には、一般的なカメラネジ用の穴が2つ用意されている。ここから市販の自在アームで照明アクセサリーなどを取り付けられそうだ。ここでは、SwitchPodと同じくイメージビジョンが扱う「LitraTorch」を取り付けてみた。

ネジ穴が用意されている。
自在アームを取り付けてみた。
こちらは、ハンドグリップ状態に照明を取り付け。

なお、SwitchPod自体は高さ調節や角度調節の機構を持たないため、必要に応じて手持ちの雲台を組み合わせるのもよいだろう。搭載機材の重量バランスにさえ気をつければ、特に屋外で手早く動画撮影をしたい場合などにクイックセッティングの恩恵を受けられるはずだ。なお、SwitchPod単体の耐荷重は45kgと発表されている。

カメラリュックの側面ポケットに入れてみた。薄型で収まりがよい。

本誌:鈴木誠