気になるデジカメ長期リアルタイムレポート
PENTAX Q7【第13回】
Qマウント初の超広角ズーム「08 WIDE ZOOM」を試す
Reported by水咲奈々(2014/3/6 11:24)
2013年の12月に発売された「PENTAX-08 WIDE ZOOM」は、Q7に装着すると35mm判換算で約17.5-27mm相当の画角になります。Qマウントだと超広角ズームレンズも手のひらサイズになってしまうのですから、いまさらながらすごいですよね。
レンズ構成は8群10枚で、高性能レンズを採用することで歪曲収差の低減と色収差の補正を実現していると謳っています。開放絞りはF3.7~4で、他の高性能レンズシリーズ同様にレンズシャッターを内蔵しています。
最短撮影距離は25cmとかなり寄れます。全長は38mm、重さは約75gで執筆時現在では世界最小・最軽量の超広角ズームレンズという格付けになります。
さて、Q7に装着してみたところビジュアルは今までのレンズの中で一番かっこいいのでは? というくらいしっくり来ました。長過ぎず短過ぎないレンズのサイズと、花形のレンズフードがこのボディの形状にハマるんですね。レンズフードは別売ですが、フレアを防ぐためだけでなくても、ビジュアル面で購入を決定してもいいくらいオススメです。
肝心の写りですが文句なしにイイ! シャープでクリアな画を量産してくれました。絞れば隅々まで丁寧に描写してくれるし、四隅の収差も歪みも出ていません。
カメラ側のディストーション補正はオンにしていますが、RAWで撮影した画像をパソコンで現像する場合も(RAWで撮影した画像はディストーション補正をオンにしていてもRAW画像には反映されませんが、同梱のソフトやカメラ内RAW現像時に補正してJPEG展開することはできます)広角レンズならではの少しの歪みはありますが、見苦しいほどの収差は見られませんでした。
AFの合焦も速いほうです。多少迷子になることはありますが、文句を言うほどではないです。遠景の被写体にピントが合いやすいので、AFのフォーカスはオートセレクトで一番小さい枠を使用するか、セレクトを使用するほうがストレスを感じませんでした。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
写りに関しては本当に良く頑張ってる! なんてちょっと上から目線のセリフが出ちゃうほどイイ写りなのですが、せっかくなのでレンズフードを同梱して欲しかったな……。このレンズに限りませんが、レンズ保護の意味も兼ねてレンズフードを付属して販売して欲しいと思いました。
と、話がそれてしまいましたがQ7のオーナーはこのレンズ“買い”だと思いますよ! でも、できれば一緒にレンズフードも購入してくださいね(笑)。