デジカメドレスアップ主義
フード病を発症しました!
α7S + Heliar 40mm F2.8
Reported by澤村徹(2014/10/8 08:00)
- ボディ:ソニー α7S
- レンズ:フォクトレンダー ヘリアー 40mm F2.8
- マウントアダプター:フォクトレンダー VM-Eクローズフォーカスアダプター
- ステップアップリング:八仙堂 37-40.5mm ステップアップリング
- フィルター:B+W 49mmフィルター(フィルター枠のみ使用)
- フード:ユーエヌ クラッシックメタルレンズフード レザートーン ネット限定発売(40.5ミリ径)
- フード:YAMAスペシャルパーツ 40.5mm標準フード
- フード:アルパ 小口径用フード
- ケース:ユリシーズ α7/α7R/α7S ボディスーツ
フォクトレンダーからドレスアップ向けのレンズが登場した。ヘリアー40mm F2.8はVM-Eクローズフォーカスアダプター専用の沈胴式レンズだ。そのクラシカルなスタイルもさることながら、標準でレンズフードがふたつも付属している。片やニッケル仕様のストレート型、もう一方はマニアに人気のドーム型だ。カメラドレスアップファンを狙い撃ちした、もはや確信犯ではなかろうかと疑いたくなる。今回はヘリアー40mm F2.8をベースに、さらなるフード三昧のドレスアップを楽しんでみよう。
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ヘリアー40mm F2.8はレンズ先端に37mm径のネジ切りがある。37mm径のフードは意外と選択肢が少ないので、ステップアップリングを使って40.5mmに口径を広げてみた。40.5mm径はレンジファインダー機用レンズではポピュラーな口径で、フードの選択肢が一気に増える。今回は40.5mm径のフードを集めてみた。
ひとつ目はYAMAスペシャルパーツの40.5mm標準フードだ。パンチングスタイルが印象的な丸型フードで、ワイドストラップや光沢の強いレザーケースなど、ハード目のドレスアップに合わせてもしっかりと存在感をアピールしてくれる。
二例目はユーエヌのレザートーン仕様のクラッシックメタルレンズフードだ。クラシックカメラ用フードとしてはおなじみの三穴スリットスタイルに、レザートーン塗装を施してある。クラカメ風ドレスアップによく似合うフードだ。本製品はネット限定販売で、40.5mm径以外に46mmと49mmをラインアップしている。
三つ目はアルパの小口径用フードを合わせてみた。内側に板バネを仕込んだカブセ式のフードだ。ステップアップリングの外周とサイズが合わなかったので、B+Wの40.5mmフィルターの枠を付け、その上からかぶせている。クラカメ用アクセサリーはパーツ流用で工夫しながら装着しよう。
レザーケースはユリシーズのα7シリーズ用のボディスーツを合わせた。本製品は「コンタックスNレンズが無改造で復活」で一度紹介したことがあるので、ケースの仕様についてはそちらを参照してほしい。
今回は同種のネイビーを装着しているが、写真を見てもわかるように、ほぼ黒に近い見え方だ。入手してから3〜4カ月ほど使用しただけで、当初のネイビーからずいぶんと深い色合いになった。同社が用いるプエブロはエイジングしやすいレザーだけに、こんなに早く表情の変化を楽しめるわけだ。
ヘリアー40mm F2.8は、そこはかとなく懐かしさを感じさせる描写だ。シャープネスは硬くなりすぎず、発色もほどよく地味な雰囲気がある。コントラストや逆光性能は申し分なく、甘くなりすぎないところもよい。なによりも開放で適度な周辺減光があり、ノスタルジックな絵が撮れる。オールドレンズファンが好みそうな描写である。
【10月10日1時40分】記事初出時、ユリシーズα7ボディスーツの素材をブッテロと記載していましたが、正しくはプエブロでした。該当部分を修正しています。