コスプレ×ポートレート

すらりとスタイリッシュな肢体、でもフェティッシュな表現も…かれしちゃん(前編)

EOS R5/RF24-70mm F2.8 L IS USM/61mm/マニュアル露出(1/125秒、F3.2)/ISO 500

アニメやゲームの世界に限らず、個々の世界観を表現するコスプレ。昨今では毎週全国どこかで何かしらのイベントが開かれてるほど人気だ。本連載ではコスプレ撮影に注目し、前編を「モデル(コスプレイヤー)の紹介」、後編を「撮影機材の解説」として掲載。コスプレとポートレート撮影の素敵な関係を掲載していきたい。(編集部)


記念すべき第1回の撮影モデルになってくれたのは『かれしちゃん』。高身長で細身というとてもスタイリッシュな子で、週刊誌などのグラビアにも多数掲載されていてフェティッシュな表現がとても得意な子。普段から写真撮影も行うようで、カメラはソニーのα7Cを愛用しているとのこと。

<モデルプロフィール>

  • かれしちゃん/Kareshichan
  • T165 B80 W55 H85
  • 趣味:ゲーム/料理
  • 特技:人に元気と癒しを届けること
  • X :@karechan3840
  • Instagram:@klc_3840
  • Twitch:kaleco_ch

スタイルの良さが特徴の彼女だが、愛嬌のある表情も沢山抑えていく。衣装はジャージロリータをチョイス。お部屋でダラダラ・ゴロゴロしながら会話しているようなポートレート作品を狙った。

EOS R5/RF24-70mm F2.8 L IS USM/54mm/マニュアル露出(1/125秒、F2.8)/ISO 640
会話中に新たな構図を見つけることもある。そのあたりを撮影しながら引き出すのもテクニックのひとつ

衣装によってはフェティッシュな要素を少しでも画面内に入れ込むことで、より本人の魅力が引き立つように考えながら画角を決めている。

EOS R5/RF24-70mm F2.8 L IS USM/50mm/マニュアル露出(1/125秒、F2.8)/ISO 640

今回は白い部屋で必要に応じてレフ板などで顔の明るさを起こす程度で十分な環境だ。さまざまなカットを手早く撮影する場合では、見たままの光で撮れる自然光のほか、LEDライトはとても扱いやすい。

今回の撮影では窓から入ってくる自然光を活かしながら撮影した。印象を一気に変えたい場合はストロボなどを使用することもある。

EOS R5/RF24-70mm F2.8 L IS USM/52mm/マニュアル露出(1/200秒、F3.2)/ISO 500

その場にあった小物をあわせながら会話しながら撮影をすすめていく。シンプルな壁があるだけといった場所だと自分かモデルが動かないと同じ様な写真になりがち。座ったり寄りかかったり寝転がったりしながら撮影。本人をよく観察しながら良い表情やアングルを探っていく。

カーテンやクッションなど小物を使うと動きの幅が一気に広がる。ちょっと元気な感じだったり、内向きの表情だったり、自分が好みの表情だけを狙うと全体に偏るので、できる限り振り幅を持ってもらえるよう意識している。

EOS R5/RF24-70mm F2.8 L IS USM/45mm/マニュアル露出(1/160秒、F2.8)/ISO 640

モデル:かれしちゃん
衣装提供:HoshibakoWorks

清田大介

(きよただいすけ)写真家。APA(公益社団法人 日本広告写真家協会)正会員。「清田写真スタジオ」経営。商業撮影、雑誌寄稿、セミナー開催。国内外のコンテスト受賞多数。東京カメラ部10選2020。