写真展レポート
ルーク・オザワ写真展:JETLINER ZERO GLORIOUS-神業-
約5年間で撮られた膨大な作品群 来場者数記録を更新中
2018年4月19日 08:00
ヒコーキ撮影の第一人者、ルーク・オザワさんの写真展「JETLINER ZERO GLORIOUS-神業-」が東京・品川のキヤノンギャラリーSで開催されている。5月26日まで。
45年もの間、民間旅客機を撮影してきたルーク・オザワさん。これまでにも作品はカレンダーや写真集で見る機会があった。が、意外にも写真展は今回が初めてとのこと。会場にはここ5年間に撮影された作品を中心に約150点が並ぶ。レイアウトもすべてルーク・オザワさんが担当したという。
その内容は実にバラエティに富んでいる。海外、日本を問わず、様々な空港で撮影された作品群。周りの景色も取り入れ,
さらには彩雲など珍しい自然現象までも味方につける。「日本は空の表情が多彩」とルークさん。とにかく魅入ること間違いなしだ。
ファンからの人気の高さは折り紙つきだ。開催初日から5日間で、すでに約2,000名もの観覧者が訪れているという。特に会期中で最初の土曜日にあたる14日には、およそ650名が来場。キヤノンギャラリーSにおける記録を更新したそうだ。
会場では、この展示にあわせて作られた写真集を見ることができる。2冊組B4の写真集は、展示された作品144点を収録した図録的な内容で、出力はキヤノンの業務用インクジェットプリンターDreamLab 5000、用紙はインクジェットプリンター用の写真用紙。1ページに1作品をプリントし、特殊な綴じ方をもって書籍のスタイルにした。
ロットナンバーとサインが入る。会場で購入を申し込めるほか、オンラインでも受け付けている。価格は4万5,000円(税別)だ。
来場記念のスタンプも置かれていた。日によって押せるスタンプが変わるという趣向で、3日間分のスタンプを集めると記念品がもらえる。その場でもらえるスタンプの台紙はパスポート風で、こんなところにもヒコーキ心が感じられる。3種類のスタンプを集めた人は、すでに10数人いるそうだ。
航空機写真の展覧会は空港などで見られるものの、こうしたギャラリーでは少ない。航空機を撮影している読者、興味のある読者はぜひ足を運んで見てほしい。
会場
キヤノンギャラリーS
東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー1階
開催期間
2018年4月13日(金)〜5月26日(土)
開催時間
10時〜17時30分
休廊
日曜日・祝日
トークショー
4月21日(土)13時30分〜15時
作者プロフィール
1959年2月 東京生まれ。ヒコーキと向き合って45年、今や航空写真第一人者。風景とヒコーキをシンクロさせた情景的ヒコーキ写真を確立。時に神がかり的な絵創りは見る者に感動を与えている。ラジオ、テレビ、講演、セミナーなども年間30本近くこなす。生涯飛行搭乗回数はまもなく2000回に達する。これまで手掛けたカレンダーは250本。中でもANAカレンダーは21年、新千歳カレンダーは3年撮り下ろし続けている。2016年全国カレンダー展で文部科学大臣賞受賞。月刊エアライン連載「ヒコーキフォト日記」は210回。著書に、『JETLINER』シリーズ(イカロス出版)、『ANA747FINAL』(イカロス出版)、『ルーク・オザワのヒコーキ写真の撮り方』(誠文堂新光社)がある。