写真展

佐藤安里写真展「つくられた川-百間川-」

(Bright Photo Salon)

百間川は、江戸初期に造られた放水路。人工の川です。
幅約180メートル=100間。全長14キロ。
岡山の城下を洪水から守るために、藩主の命で造築されました。

18歳で実家を出るまで、近くで暮らしたわたしの記憶にあるその川は、
川というより2本の堤防に挟まれた広い田んぼ。
夏には、ウシガエルの合唱がうるさいほど。
しかし、数年に1度の大雨の時には、その光景は一転、
濁流と化していきます。

昨年、縁あって三陸の被災地、大船渡を訪れ、幾度か通ううちに、
改めて、人が暮らすということは、自然に抗い、造りかえることであり、
また、自然と協調しあうことでもあることを感じました。
手つかずの自然は時に恐ろしく、
優しく感じられるのは人の手の入った自然であることも。
そんなときに思い出されたのが、百間川の光景です。

2014年春、久しぶりにゆっくりと百間川沿いを歩きました。
そして、人と自然の歴史の一つの形を、フィルムに収めました。

(写真展情報より)

  • ・会場:Bright Photo Salon
  • ・住所:東京都中央区湊1-8-11ライジングビル4階
  • ・会期:2014年7月18日金曜日~2014年7月24日木曜日
  • ・時間:10時~20時(土日祝日は18時、最終日は17時まで)
  • ・休館:月曜日
  • ・入場:無料

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