写真展

芦谷淳写真展「NEW DAMSCAPES」

(インスタイル・フォトグラフィー・センター)

 ランドスケープの持つフォルム、質感、刻々と変化する光線状態から素晴らしい造形美を見いだす。あえてモノクロにより色を排し光の濃淡、光と影の陰影のモノクロトーンのみによってイメージする。コンポジションを重視してその被写体を切り撮る過程の中で、自分の感動とメッセージをもってこの風景に自分の感性が揺さぶられた事を込めて写真の完成をみる。

 自然と人類の接点の風景。せめぎあう風景。とりわけ、ダム周辺の光景の中にこの自身のテーマに沿う風景が多く見られる。今回はそこに的を絞ってまとめた。

 自然と人造物の境界線、ボーダーラインのランドスケープ。そのラインをせめぎあう様な力から来るバランス美。それはそもそもどちらかが善なのか悪なのか。そんな潜在的な問いをメッセージとしている作品シリーズの一端をNEW DAMSCAPESと題している。

 アートバライタ紙に出力したこれらの作品でモノクロランドスケープの素晴らしさを少しでも感じて頂けたら幸いです。

(作者コメントより)

  • インスタイル・フォトグラフィー・センター(IPC)
  • ・住所:東京都港区南麻布5-2-9インスタイル南麻布ビルディングB1F
  • ・会期:2014年1月21日火曜日〜2014年2月2日日曜日
  • ・時間:13時〜19時(最終日17時終了)
  • ・休館:月曜日

(本誌:折本幸治)