写真展

東京写真月間「アジアの写真家たち2015 ネパール」

(ニコンサロン)

本展は、ヒマラヤ登山の表玄関で、世界の登山愛好家の間で人気があるネパール連邦民主共和国の19名の写真家による写真展のひとつであり、Narendra Shrestha(1974年生)、Nayan Tara Gurung Kakshapati(1982年生)、Prasit Sthapit(1988年生)、Kishor Sharma(1983年生)の4名の作品を展示する。

ネパールは東、西、南の三方をインドに、北部は中国チベット自治区に接する山岳国家で、国土面積は約15万平方キロメートルで北海道の約1.8倍、人口は約2900万人である。歴史的には長い間続いてきた王政に代わって、2008年に大統領を頂点とするネパール連邦民主共和国を建国した。

国民の構成はインドアーリア系住民とチベットミャンマー系住民が共生する多民族、多言語国家である。宗教はヒンズー教が80%と圧倒的に多く、他に仏教徒、アニミズムが混在している。経済基盤は国民総生産のうち、農業が主産業で66%と多く、繊維関連産業を手始めに工業化を進め、経済成長率も5.5%と比較的高い水準を続けているが、1人あたりの国民総生産は700ドルと低い発展途上国である。

また、古くからヒマラヤ登山の玄関口として世界中から登山愛好家が集まり、ヒマラヤ山麓の自然と見事に調和した世界遺産も多く、仏教寺院が建つカトマンズ盆地や釈迦の生誕地のルンビニなど、観光客の人気を集めている。

日本とネパールの関係は、皇室とネパール王室間の親密な交流、国会議員の交流や経済、技術交流が積極的に行われてきた結果、両国の関係は非常に良好である。特に経済面では、同国に対する援助額では英国、米国に次いで世界3位である。

今年で創設以来20周年を迎える本展では、同国の写真家が捉えた、ネパールの自然の景観、ネパール独得の神事や祭りに代表される文化風俗、厳しい生活環境を耐えて暮らす人々の様子等、我々日本人があまり目にしなかったネパールの姿を体感できる作品を展示する。カラー・モノクロ47点。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:新宿ニコンサロン
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • ・会期:2015年5月26日火曜日~2015年6月8日月曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

  • ・会場:大阪ニコンサロン(追記)
  • ・住所:大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • ・会期:2015年10月1日木曜日~2015年10月7日水曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

(本誌:河野知佳)