写真展告知

魏子涵写真展:情動の匂い

(キヤノンオープンギャラリー1)2月25日~3月29日

本展はキヤノンマーケティングジャパン株式会社が開催している写真家オーディション「SHINES(シャインズ)」の第2回入選者である魏子涵(ギ・シカン)氏の写真展です。

展示作品は、全て動物に関する作品です。氏は、「昔から動物というものは毛皮の感触だと思っていたが、動物は匂いであると気づいた」と語ります。感覚の代表的なものは匂いであり、人間は動物を見るというより、自分の主観的想像「憶断」を見ている、という氏独自の五感体験の視点でとらえた動物の作品約45点展示します。

なお、作品はすべてキヤノンのプリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示します。

写真展情報

私が動物を見ているとき、
その視線は動物の体を移動して回り、
見られる要素を全て見つけようとして、
可愛い、怖い、と無意識に口に出してしまう。

私は動物を見ると、
様々な事物を感じ取って、
記憶の中の同じような事物を探し求め、
ふわふわのヤギと、はじめて食べたマシュマロを置き換えてしまう。

私の目で一行ずつスキャンした動物の情報をトランスコードして、
私の脳内に蓄積してからそれを放出するという行為が、
私の感情の欲求を満たすための特別なプロセスになった。

作家メッセージ

会場

キヤノンオープンギャラリー 1
東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2階

開催期間

2022年2月25日(金)~3月29日(火)

開催時間

10時00分~17時30分

休廊

日曜日・祝日

作者プロフィール

1994年中国山東省生まれ。武蔵野美術大学大学院写真コースを修了。現在は東京藝術大学先端芸術表現科に在学中。
作品は主に、五感で体験できる写真を基軸として、関係性について多様な写真表現方法を探求する。国内外のギャラリー、美術館で発表を続けている。

受賞

2021 Aperture photo prize(アパーチャ)、ファイナリスト
2020 銀座奥野ビル306号室プロジェクト、受賞(大西みつぐ 選)
2020 Reminders Photography Stronghold公募展、「COVID-19パンデミック」ファイナリスト(後藤由美 選)
2020 武蔵野美術大学大学院修了展 小林のりお賞 受賞
2019 清里フォトアートミュージアム、永久・購入コレクション
2019 第21回写真「1_WALL」、ファイナリスト

個展

2022 『笑ってだけを言った』、銀座(予定)
2022 『動物園を見て回るのはまじめなことだ』『野毛山幻想2.0』、東京藝術大学美術館、上野(予定)
2021 『情動酒や』、東京藝術大学8×8展、取手
2021 『野毛山幻想』、三影堂ギャラリー、中国