写真展告知

中村征夫写真展:極夜

この写真展は当協会のポートレートギャラリーの新春企画として開催するもので、氏が昭和52年12月、報知新聞の特派員として約1か月間、グリーンランドにある地球最北のエスキモー村、シオラパルクを訪れた時の写真を展示します。現在、水中写真家として著名な氏ですが、「ドキュメンタリーカメラマンとして起点となった」という、氏の原点ともいうべく作品の40年ぶりの公開は、注目できるものです。

 展示する作品は全白黒写真で約50点。11月から2月の約4カ月間は日中でも真っ暗闇、そしてマイナ ス40度という極寒の世界。外出は常に生と死が隣り合わせるという、壮大で過酷な地で、彼らは何故ここで生きていくのか? なぜ自信と幸せに満ちているのか? 急速な科学の進歩の一方で、地球環境の破壊が進む現在にあって、この写真展は人々に様々な思いを刻むことでしょう。

 開催に寄せては中村征夫氏は、「1年のうち4カ月は太陽も昇らない極夜の中、人口50人ほどのエスキ モーたちはどの様な生活をしているのか、知られざる暮らしぶりに迫りました。……あれから40年の歳月が流れますが、一貫して彼らの暮らしの流儀は変わらないのでしょうか。それとも、これらの作品は過去の歴史の一部として、人々に語り継がれるのでしょうか」と語っています。

写真展情報

会場

ポートレートギャラリー
東京都新宿区四谷1-7-12 日本写真会館 5階

開催期間

2018年1月6日(土)~1月17日(水)

開催時間

平日:10時~18時(最終日15時終了)
土曜・日曜・祝日:11時~18時

休廊

ゴールデンウィーク・年末年始

ギャラリートーク

1月6日(土)14時~15時
1月7日(日)14時~15時
1月13日(土)14時~15時
1月14日(日)14時~15時

作者プロフィール