イベントレポート

【CP+2019】三脚・雲台編:マンフロット、ソニーα専用モデルにカーボン三脚を追加

ベルボンのシュープレートにアルカスイス互換タイプが追加

CP+2019で展示された撮影用品のうち、近日発売の三脚および雲台製品をピックアップして紹介する。

浅沼商会

三脚シリーズ「Fotopro」のカーボン三脚ラインナップを拡充。スチル向けのカーボン三脚として、従来は比較的小型で安価な製品と一脚を用意していたが、今回新たに4機種を追加している。発売時期はいずれも5月の予定。

超望遠レンズなど長尺レンズ向けでジンバル雲台を備えた「Fotopro EAGLE E9」は希望小売価格19万2,240円(税込)。全高は160cm、耐荷重は30kg。重量は6,300g。

自由雲台搭載の軽量モデル「Fotopro T-ROC MAX」は希望小売価格8万1,000円(税込)。全高は170.7cm。重量は1,900g。

トラベル三脚「Fotopro T-ROC PLUS」は希望小売価格7万5,600円(税込)。全高は154.2cm、縮長は43.5cm、重量は2,200g。

「Fotopro T-ROC ONE」は全高138.3cm、縮長40cm。重量は1,900g。希望小売価格は7万1,280円(税込)。

Fotopro EAGLE E9の石突部分
Fotopro T-ROC ONEの自由雲台

スリック

カーボン三脚「カーボンマスター」とアルミ三脚「スプリント」シリーズ、トラベル三脚「スタンドポッド」のボディがリニューアル。開脚ロック機構を一新している。

レバーを押し込むと脚が開ける状態になり、固定したいところで少し戻すとレバーにロックがかかるようになった。開脚操作時に脚の先端寄りを掴めることで、より少ない力で開けるようになっている。センターポール分割式。

新ボディの三脚は4月中旬から6月にかけて発売する予定。

トラベル三脚「スタンドポッド」もボディを一新。開脚機構も変更されている

バンガード

3Way雲台「VEO2 PH」シリーズの新製品として「PH-38」と「PH-28」を展示。パンハンドルを伸ばせるほか、本体上部を90度回転できる機構も新設している。発売時期は2019年春。店頭予想価格は9,000〜1万1,000円前後(税別)の見込み。

パンハンドルを伸ばす前。
パンハンドルを伸ばした後。

ボディを90度回転できるロックスイッチも搭載している。

ベルボン

ベルボンは、トラベル三脚のウルトレック「UT」シリーズをリニューアル。エレベーターの昇降機能が追加され、センターポールの分割も可能になったことで、ローアングル撮影時の高さ調整範囲が拡大したほか、雲台部分の形状をアルカスイス互換のタイプと従来型の2種類に拡充。同じ仕様の機種でシュープレートの形状を選べるようになった。

アルカスイス互換のシュープレートが使える製品は、型番に「AS」と表記されている。

ローアングル撮影性能を向上させた新モデルのひとつ「UT-43 II」

またUTシリーズにおいては、アルミパイプを採用した軽量モデル「UT-3AR」もラインナップに追加。全高1,355mm、重量786gで、耐荷重は1.5kg。

このほかカーボン三脚「ジオ・カルマーニュ」シリーズをマイナーチェンジし、ナットロックと固定ノブ形状を変更し、操作性の向上を図っている。

「ジオ・カルマーニュ」はナットロックとノブの形状を変更するマイナーチェンジ

桃井一至のCP+2019ベルボンブースレポート動画

マンフロット

ヴァイテックイメージングブースでは、マンフロットが3月14日に発売する「befree GT カーボン ソニーαカメラ専用モデル」を展示。付属のプレートをα9とα7 II/α7 IIIシリーズに合わせた形状とし、カラーリングをαのシナバーカラーに合わせている。

三脚自体のスペックはベースモデルの「befree GT カーボン」と同等。雲台はボール雲台「MH496-BH」を搭載。希望小売価格は6万7,500円(税別)。

シュープレートの形状が対応機種下部の形状に合わせてある。

レオフォト

新製品としてはジンバル雲台「GH-1」とギア雲台「G4」を展示。いずれもシュープレートはアルカスイス互換。

GH-1は国内の現行ラインナップにない新製品。耐荷重など詳細なスペックは現時点で非公表だが、カメラ設置高さを9cmの範囲で個別に調整可能。水準器も備えている。発売時期は4月以降で店頭予想価格は6万円(税別)を超える見込み。

本体下部に水準器を備えている。

G4は、耐荷重20kgのギア雲台。高さは108mmでベース径は60mm。発売時期は5月以降で希望小売価格は7万3,000円(税別)。

シュープレートはアルカスイス互換。

関根慎一