イベント告知

日本写真学会技術セミナー「スマートフォン技術の動向とミラーレスカメラの行方」

一般社団法人 日本写真学会は、スマートフォン技術研究会の第1回セミナー「スマートフォン技術の動向とミラーレスカメラの行方」を12月13日に開催する。

スマートフォン技術研究会は、“老舗カメラメーカーとスマフォメーカーのそれぞれの進化と変わりゆく写真ニーズの状況下、今後のそれぞれの方向性と技術について、技術者同士の交流の場を提供”する目的で日本写真学会内に設立。第1回セミナーとして、スマートフォンとカメラの表現力比較、立ち位置の考察などの講演を行うという。

・講演1:スマートフォン用イメージセンサーのTrendと今後の動向(技術コンサルタント、元株式会社東芝 井澤文男氏)
スマートフォンのカメラの画素数は2000年頃の5.6μm画素VGA(330k画素)から最新では48M画素あるいは200M画素へと、大幅に増大した。飽和電荷量などの画素性能を維持しながら0.56μmまでの画素微細化を実現した主要な技術を概説し、今後の動向についても触れる。

・講演2:スマートフォンの最新カメラ(技術華為技術日本株式会社 東京研究所 堀友一氏)
一眼レフカメラと比較して物理的サイズの制約が厳しいスマートフォンカメラにおいて、いかにしてより高い画質や新しい機能を実現しているか、スマートフォンならではのカメラシステム構成や、AI 技術、イメージセンサーなどに関する取り組みについて紹介する。

・講演3:肌画像の色素成分解析とその応用(千葉大学・広島大学 津村徳道氏)
メラニン色素とヘモグロビン色素を考慮した、生理学に基づいた皮膚の質感解析・合成方法を紹介します。まず、顔の陰影の影響除去は、生体光学の知識に基づいた単純な色空間でのベクトル分析によって実現されます。陰影除去された画像は、独立成分分析による色素成分分離法により、ヘモグロビン成分とメラニン成分に分離されます。これらの分離された成分を変調し合成することにより、さまざまな質感の肌画像を予測することができます。

・講演4:ミラーレス デジタルカメラ X/GFXシリーズの画質(富士フイルム株式会社イメージングソリューション事業部イメージングソリューション開発センター 入江公祐氏)
いわゆる写真を趣味/生業とする方が所有する1インチよりも大きな撮像センサーを有する写真機に対し、スマートフォンは画質で劣るのが通説であった。昨今、様々な工夫の積み重ねにより、それらの画質は劇的な向上を果たしているが、そもそも何気なく使っている「画質」とは何なのか、FUJIFILMの考える画質について紹介する。

・講演5:コンピュテーショナル撮影機能による撮影機会の拡大(OMデジタルソリューションズ株式会社 開発部門・ELシステム 川口勝久氏)
近年、スマートフォンやデジタルカメラなどで幅広く活用されるコンピュテーショナルフォトグラフィーにおいて従来の撮影では難易度が高かった撮影環境での活用事例をミラーレス一眼の撮影機能の事例で紹介します。また、今後の方向性にも言及します。

・講演6:スマホとカメラの表現力 リミットはどこ?(写真家 相原正明氏)
スマホはカメラに対して記録性と配信力で圧倒的に優位ではあるが、感性に訴える作品完成力では? そしてカメラはスマホに対して画質では優位と言われるが、アートの世界では写真の表現力は、完璧なのだろうか? カメラとスマホの長所短所と、写真の世界からもう1歩俯瞰で見たとき、スマホとカメラの立ち位置を考察したい。

プログラム

日本写真学会技術セミナー「スマートフォン技術の動向とミラーレスカメラの行方」

日時

2023年12月13日(水)9時30分(受付開始) 10時00分~19時00分(懇親会17時00分〜19時00分)

会場

講演会:東京都写真美術館1Fホール(東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内)
懇親会:YEBISU GARDEN CAFE(恵比寿ガーデンプレイスタワー3F)

主催

一般社団法人 日本写真学会 スマートフォン技術研究会

参加費

正会員・賛助・協賛学協会員1万円、学生会員3,000円、非会員(一般)1万1,000円、非会員(学生)4,000円

参加申込方法

参加募集ページから
https://forms.gle/1UPRXe8QdXk2VWtj8

申込締切

2023年11月30日(木)