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ソニー、フルサイズEマウント用レンズ「G マスター」国内発表

待望F2.8ズームと85mm F1.4 11枚円形絞りも

ソニーは2月18日、35mmフルサイズ用Eマウントレンズの新シリーズ「G マスター」を国内でも正式発表した。4月より順次発売する。

既存のレンズブランド「G」レンズの上位に位置する。海外では2月4日に発表されていた。

FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)

同時発表のFE 70-200mm F2.8 GM OSSとともに、FEで初めてズーム全域F2.8を実現。これまでのFEズームレンズは、F値可変、またはズーム全域F4しかラインナップされていなかった。

レンズ構成は13群18枚。うち1枚は、新開発の超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ。EDガラス、スーパーEDガラスも使われ、絞り開放からシャープな描写を実現したという。ナノARコーティングも採用。

AF駆動はダイレクトドライブSSM。高精度かつ静粛性に優れるとする。

9枚羽根の円形絞りを採用。

フォーカスホールドボタン、ズームロックスイッチなどを備える。

最短撮影距離は0.38m、最大撮影倍率は0.24倍。

外形寸法は136×86.7mm。重さは約886g。

発売時期は4月。メーカー希望小売価格は27万8,000円前後(税別)。

FE 85mm F1.4 GM(SEL85F14GM)

FEレンズ初となる焦点距離85mmの単焦点レンズ。同じく超高度非球面XAレンズを採用することで、高い解像感を実現したという。

レンズ構成は8群11枚。EDガラス3枚を使用。

αレンズ初の11枚羽根円形絞りを採用。

最短撮影距離は0.85m(AF時)、0.8m(MF時)。最大撮影倍率は0.12倍。

フィルター径は77mm。外形寸法は107.5×89.5mm。重さは約820g。

発売時期は4月。メーカー希望小売価格は22万5,000円前後(税別)。

FE 70-200mm F2.8 GM OSS(SEL70200GM)

ズーム全域F2.8の望遠ズームレンズ。こちらも超高度非球面XAレンズ、ナノARコーティングを採用する。αレンズで初めて、ズームレンズのフォーカスにフローティング機構を採用したのも特徴。

AF駆動はリングドライブSSMと2つのリニアモーターでまかなう。撮影者の意図に即応する高速度AFとのことだ。

光学式手ブレ補正機構OSSも採用。

絞り羽根はFE 85mm F1.4 GMと同じく11枚の円形タイプ。

最短撮影距離は0.96mとこのクラスとしては短め。最大撮影倍率は0.25倍。

本体は防塵防滴に配慮した設計。レンズ前面にはフッ素コーティングが施されている。

フィルター径は77mm。外形寸法は200×88mm。重さは約1,480g。

発売時期は6月。メーカー希望小売価格は未定。

1.4x Teleconverter(SEL14TC) 2x Teleconverter(SEL20TC)

FE 70-200mm F2.8 GM OSSと組み合わせて使えるFE初のテレコンバーター。1.4倍および2.0倍の2製品が用意される。

外形寸法および重量は、1.4xが33.6×62.4mm、重さは約167g。2.0xが42.4×62.4mm。

発売時期は6月。メーカー希望小売価格は未定。

1.4x Teleconverter
装着例
2x Teleconverter
装着例

(本誌:折本幸治)