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ソニー、高速AFのミラーレスカメラ「α6000」

NEX-7とNEX-6を統合 位相差AFエリアも拡大

 ソニーは、APS-Cセンサー搭載のレンズ交換式デジタルカメラで世界最速のAFを謳う「α6000」を3月14日に発売する。

 価格はオープン。店頭予想価格は、ボディのみ(ILCE-6000)が6万8,000円前後、パワーズームレンズキット(ILCE-6000L)が8万3,000円前後、ダブルズームレンズキット(ILCE-6000Y)が10万8,000円前後の見込み。

 本体色はブラックとシルバー。

 パワーズームレンズキットには、標準ズームレンズの「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」が付属。

α6000パワーズームキット(ブラック)
α6000パワーズームキット(シルバー)

 ダブルズームレンズキットには、「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」と「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」が付属する。

α6000ダブルズームレンズキット(ブラック)
α6000ダブルズームレンズキット(シルバー)

 レンズ交換式デジタルカメラ「NEX-7」(2011年11月発売)と「NEX-6」(2012年11月発売)を統合、中級モデルとしてリリースされる新製品。Eマウントを採用するミラーレスカメラで、2月7日発売の「α5000」の上位モデルに当たる。

 ボディ上面をフラットにしたNEX-7の流れを汲むデザインを採用した。ただし操作系はNEX-7の特徴だったトライダイヤルナビではなく、一般的なモードダイヤルを備えるNEX-6の方に近い。

 撮像素子はAPS-Cサイズ相当の有効2,430万画素CMOSセンサー「Exmor APS HD CMOS」。NEX-7と同じ画素数になる。

 NEX-6と同様、撮像素子面に位相差AFセンサーを配置した「ファストハイブリッドAF」を採用。いわゆる像面位相差AFで、ソニーでは「世界最速AF」を謳っている。

 さらに位相差AFセンサーの数がNEX-6の99点に対し179点と増えた。これにより位相差AFのカバーエリアが拡張している。

 画像処理エンジンはα7R、α7にも搭載されたBIONZ X。ディテールリプロダクション、回折低減処理といった画像処理を特徴とする。

 背面には3型92.1万ドットのチルト式液晶モニターを搭載。

 NEX-7およびNEX-6の特徴でもあった、有機EL式の内蔵EVFも継承する。ただしドット数が約236万ではなく、サイバーショットDSC-RX10相当の約144万ドットとなる。

 連写性能は11コマ/秒(AF追随)。

 NEX-7と異なり、ホットシューはMi(マルチインターフェイス)シューを採用する。内蔵ストロボも搭載。

 本体にWi-Fi機能を搭載。スマートフォンなどへの画像転送に対応する。NFCにも対応。

 また、ユーザーがカメラ内に好きなアプリを導入して機能強化を行なう「PlayMemories Camera Apps」も利用できる。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード、またはメモリースティックPRO-HGデュオ/PROデュオ。

 バッテリーは、α7R、α7、NEX-5T、α5000などと共通のNP-FW50。撮影可能枚数は、液晶モニター使用時が約360枚、EVF使用時が約310枚。

 外形寸法は約120×66.9×45.1mm。質量は約285g(ボディのみ)。

 専用アクセサリーとして、ボディケース「LCS-EBC」(税別5,200円)、液晶保護セミハードシート「PCK-LM17」(税別1,500円)が用意される。

ボディケース「LCS-EBC」(ブラック)
ボディケース「LCS-EBC」(ブラウン)
液晶保護セミハードシート「PCK-LM17」

(本誌:折本幸治)