鶴崎燃写真展「海を渡って」-日本×ミャンマー-(大阪ニコンサロン)



前作「海を渡って」-日本×満州- に続くシリーズ第二弾である。

日本は2010年から1年に30人、3年間で計90人を「第三国定住制度」に沿う形でタイ・ミャンマー国境のメラ難民キャンプからミャンマー難民として受け入れることになった。前半はこのことに触れ、第三国定住制度で日本に来た人たちのキャンプでの生活と日本に来てからの生活を比較する形でまとめてある。

後半は、独自に日本に来て、難民の認定や特別残留許可を受けたミャンマー人の生活や東日本大震災でボランティアとして働くミャンマー人の様子と、軍事政権から逃げ、タイ・ミャンマー国境の難民キャンプやキャンプ外のタイの町で生活するミャンマー人との様子を比較してある。

 社会のグローバル化が進み、国家や地域間の人の動きは今後、ますます活発化すると思われる。今回は難民という特殊なケースではあるが、本展を通して、彼らの状況を知ることはもちろん、外国人をどう受け入れ、どう付き合っていくべきなのか、日本と日本人の生き方と姿勢を考えるきっかけになればと作者は考えている。

カラー68点(37セット)

(写真展情報より)

  • 名称:鶴崎燃写真展「海を渡って」-日本×ミャンマー-
  • 会場:大阪ニコンサロン
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2012年8月23日〜2012年8月29日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休



(本誌:折本幸治)

2012/8/1 16:58